ブンデスリーガ全18チーム前半戦総括(Vol.5)
2018/19シーズンのブンデスリーガは前半戦の17試合が終了し、約1カ月のウィンターブレイクへ突入した。1月18日のリーグ再開を前に各チームの前半戦を総括。第5回は6位アイントラハト・フランクフルト、5位ヴォルフスブルクの戦いを振り返る。
6位(勝ち点27) 8勝3分け6敗 34得点・23失点
前半戦リザルト
- 第1節 フライブルク(A)◯2-0
- 第2節 ブレーメン(H)⚫1-2
- 第3節 ドルトムント(A)⚫1-3
- 第4節 ライプツィヒ(H)△1-1
- 第5節 ボルシアMG(A)⚫1-3
- 第6節 ハノーファー(H)◯4-1
- 第7節 ホッフェンハイム(A)◯2-1
- 第8節 デュッセルドルフ(H)◯7-1
- 第9節 ニュルンベルク(A)△1-1
- 第10節 シュトゥットガルト(A)◯3-0
- 第11節 シャルケ(H)◯3-0
- 第12節 アウクスブルク(A)◯3-1
- 第13節 ヴォルフスブルク(H)⚫1-2
- 第14節 ヘルタ・ベルリン(A)⚫0-1
- 第15節 レーバークーゼン(H)◯2-1
- 第16節 マインツ(A)△2-2
- 第17節 バイエルン(H)⚫0-3
前線のトライアングルが爆発。長谷部も守備の要として存在感
リーグ開幕前に行われたドイツ・スーパーカップとDFB杯1回戦を落とし、リーグ戦も最初の5試合で3敗。アディ・ヒュッター新監督が採用した4ー2ー3ー1の新システムが機能せず、シーズン序盤は低調だった。それでも慣れ親しんだ3バックへの回帰を機に調子を上げると、第6節からの7試合で19ポイントを積み上げて一気に上位戦線へ浮上。欧州リーグ(EL)と合わせて公式戦11試合負けなし(10勝1分け)と完全復調を果たした。
前半戦の躍進を支えたのは3人で計26ゴール・13アシストを叩き出したルカ・ヨヴィッチ(12ゴール・3アシスト)、セバスティアン・アレ(9ゴール・8アシスト)、アンテ・レビッチ(5ゴール・2アシスト)の攻撃陣だ。中でもデュッセルドルフ戦で1試合5ゴールを荒稼ぎしたヨヴィッチは、ドルトムントのパコ・アルカセルと並んで目下得点ランキングのトップに立っている。
開幕からリーグ戦3試合で出番がなかった長谷部誠も、第4節以降は負傷欠場を除くすべての試合にフル出場。3バックの中央で最終ラインを統率しながら効果的なパス供給で攻撃の起点としても大きな貢献を果たしている。19歳のDFエヴァン・ヌディカがレギュラーに定着し、ハンブルクから加入したフィリップ・コスティッチもチャンスメーカーとして持ち味を発揮。昨季に続く欧州カップ戦出場権の確保は現実的な目標だ。
5位(勝ち点28) 8勝4分け5敗 27得点・22失点
前半戦リザルト
- 第1節 シャルケ(H)◯2-1
- 第2節 レーバークーゼン(A)◯3-1
- 第3節 ヘルタ・ベルリン(H)△2-2
- 第4節 フライブルク(H)⚫1-3
- 第5節 マインツ(A)△0-0
- 第6節 ボルシアMG(H)△2-2
- 第7節 ブレーメン(A)⚫0-2
- 第8節 バイエルン(H)⚫1-3
- 第9節 デュッセルドルフ(A)◯3-0
- 第10節 ドルトムント(H)⚫0-1
- 第11節 ハノーファー(A)⚫1-2
- 第12節 ライプツィヒ(H)◯1-0
- 第13節 フランクフルト(A)◯2-1
- 第14節 ホッフェンハイム(H)△2-2
- 第15節 ニュルンベルク(A)◯2-0
- 第16節 シュトゥットガルト(H)◯2-0
- 第17節 アウクスブルク(A)◯3-2
ラスト6試合で5勝1分け。2014/15シーズン以来の躍進も
昇降格プレーオフの末にギリギリで残留を決めた過去2シーズンとは打って変わり、前半戦終了時点で5位と好調なシーズンを送っている。就任2年目を迎えたブルーノ・ラバディア監督の下でメンバーや戦い方が固定され、チームパフォーマンスが劇的に安定。特に前半戦ラスト6試合は5勝1分けと抜群の戦績を誇った。
新加入のFWヴォウト・ヴェグホーストとダニエル・ギンツェックが競うようにゴールを挙げ、フランスのモンペリエから獲得したジェローム・ルシヨンもすぐに左サイドバックのレギュラーに定着。負傷離脱中のフェリックス・クラウスを除けば、新戦力はいずれも戦力アップに貢献している。
相乗効果として守護神のクーン・カステールスやマクシミリアン・アーノルドら既存メンバーのパフォーマンスも良好。現在のチームにはわずか6勝に終わった昨季のような停滞感はない。2位に躍進した2014/15シーズン以来となるトップ4入りが見えてきた。
【ブンデスリーガ全18チーム前半戦総括】
・18位ニュルンベルク、17位ハノーファー、16位シュトゥットガルト