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ツォルクSD「再びタイトル争いをする」

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トルガン・アザール、ユリアン・ブラント、ニコ・シュルツ、マッツ・フンメルスといった即戦力を補強し、バイエルン・ミュンヘンの8連覇阻止に燃えているドルトムント。当サイト独語版は、同クラブの合宿地バート・ラガツを訪問し、今夏移籍マーケットで積極的に動いたミヒャエル・ツォルクSDとのインタビューを行った。

――今オフの補強も無事に終わりましたね。ホっとされているのではないですか?

ツォルクSD オフでは毎回リラックスできています。昨年とはまったく状況が変わっています。去年の今頃は、2017/18シーズンが不甲斐ない出来で終わったため、新しい指揮官と再スタートを切ろうとしていました。今年は、昨季築いた土台の上に、さらに積み重ねていく作業となります。今夏はブラントやシュルツといったドイツ代表選手を補強することもできましたし、我々の哲学に沿った補強となりました。2人ともドルトムントのサッカーに合致した選手です。

――フンメルスを獲得したことには驚かされました。一体どのタイミングで、彼を連れ戻そうと決めたのですか?

ツォルクSD 我々はずっと前から非常に良い関係にあります。自分たちが何を欲しているのか、そしてフンメルスを獲得するタイミングはいつなのか…これらのことを、我々はきちんと把握していました。

――フンメルスの復帰に関して、あなたが最も望むことはなんでしょうか?

ツォルクSD まずはチームにクオリティーをもたらすこと。そしてリーダーシップを取ってくれることです。チームに馴染むための時間は、ほとんどいらないでしょう。

――あなたはリーグ優勝を今季の目標として定めました。

ツォルクSD 昨季、34節のうち計21節で我々は順位表のトップにいました。最終的にバイエルンに追い抜かれてしまったわけですが、我々は自分たちの限界をさらに上のほうへ設定しなければなりません。ですから我々は、再びタイトル争いをすることを今季の目標にしたのです。これは私だけではなく、選手や指導者陣など現場の全員の思いです。

――ルシアン・ファーブレ監督は激しく主張したりするタイプの人間ではありません。その目標を宣言するのは、監督にとって難しかったのではないでしょうか?

ツォルクSD 我々クラブ首脳陣だけで目標を定め、それを現場の人間に追従させるようなやり方を、我々はまったく好みません。全員の調和が大事ですし、仮に優勝を逃したからといって、監督を責め立てることはしないでしょう。そもそもリーグ優勝という目標は、昨シーズンのパフォーマンスや今の状況、我々の選手層など様々なことを考慮すれば、極めて妥当な目標であると思います。

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――なぜドルトムントはよりパワーアップしたのでしょうか?

ツォルクSD 新加入選手のおかげで、質も安定度も大幅にアップしたからです。

――優勝争いはバイエルンとの一騎打ちになると予想していますか?

ツォルクSD ユリアン・ナーゲルスマン監督と新たな道を歩み始めるライプツィヒは非常に興味深いです。またレーバークーゼンも昨季後半戦に巻き返しましたし、良い選手をたくさん抱えています。ですが優勝候補といえば、やはりバイエルンでしょうね。

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――さて、今週土曜(8月3日)には今季初のタイトルをかけたドイツ・スーパーカップが行われます。相手はそのバイエルンですが…。

ツォルクSD 双方にとってはクラブの威信がかかっていますし、特別な刺激を与えてくれる試合ですから、どちらも全力で試合に臨むことは明白です。我々のホームスタジアムで、このタイトルを獲得したいです。

――「選手数が多すぎるので、あと何人かを放出する予定」と、何度もおっしゃっていました。今の状況については?

ツォルクSD マーケットが閉まるまでまだ1カ月ありますから、選手が多すぎる問題についてはそれまでに解決できると思っています。最終的には、しっかりと監督の理想に近づけ、それでいて競争原理が働くような選手層に整えていきたいですね。

※デレイニーのインタビュー「我々は自信にあふれている」