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デレイニー「我々は自信にあふれている」

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生まれ育ったデンマークを離れ、トーマス・デレイニーがブンデスリーガにやってきたのは2年半前のこと。その後、ブレーメンの絶対的なレギュラーとなった同選手は2018年夏、ドルトムントへ完全移籍を果たした。当サイト独語版は、同クラブの熾烈なポジション争いを制し昨季公式戦38試合に出場したデレイニーとの独占インタビューを敢行。今シーズンのタイトル争い、新加入選手についてなど、多岐にわたり語ってもらった。

――2017年1月にFCコペンハーゲン(デンマーク)からブレーメンへ移籍した当初、「次のステップを踏み出したい」と言っていましたね。今のところ、あの時の思い通りのキャリアになっているのでしょうか?

デレイニー もちろんです。コペンハーゲンを離れる時、2年半後の自分がドルトムントでプレーしているなんて、まったく想像もしていませんでした。このクラブにいられることを誇りに思っています。デンマークの小さなクラブからドルトムントというビッグクラブに行ける人は、決して多くはないですからね。

――ドルトムントにやってきたのは昨季開幕前です。昨季を総合的に判断すると?

デレイニー シーズンの途中に目標が変わることは、そう珍しいことではありませんが、我々には優勝のチャンスがありました。2つの感情ですね。そのような成績を収められて幸せに、また誇りに思う一方、優勝を逃したことによる失望感もありました。

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――サッカーの世界において、失望感は新たなモチベーションを引き出してくれます。ドルトムントは昨季の経験を活かし、今シーズンはもっと良いチームになってくれるでしょうか?

デレイニー 我々は昨シーズン、100%の力を発揮できない試合もありました。巨大なプレッシャーにさらされ、本来出さなければならない力を開放できなかったのです。しかし若い選手の多くは、この経験を通じてさらにたくましくなってくれるでしょう。ビッグマッチで勝利を得るための練習方法は、存在しません。様々な体験をすること、そして時に過ちを犯すことも必要です。それらの経験こそが、選手をさらに成長させてくれるのです。

――今オフのドルトムントは、移籍市場で非常にアクティブな動きを見せました。マッツ・フンメルス、トルガン・アザール、ユリアン・ブラント、ニコ・シュルツ…彼らのようなハイレベルな選手を獲得したことについてどうお考えですか?

デレイニー 私がここに来た時から、ドルトムントは明確なプランを持っていました。すなわち「成長し、ブンデスリーガのトップに返り咲く」ということです。昨季は良い1年間でしたが、失望も味わいました。今回の補強でさらに選手層が増し、ポジション争いは激化していますが、そうやってチームは成長していくのだと思います。今夏の補強は、間違いなくプラスでしょう。

――アクセル・ヴィツェルはあなたと同時期、つまり昨年夏にドルトムントへ加入し、昨シーズンはあなたのパートナーとしてボランチでプレーしていました。

デレイニー 非常に高いレベルでプレーするアクセルに感銘を受けました。彼は完璧な選手ですし、彼から学ぶべき点もあります。互いのことをよく分かりあい、サポートし合える関係ですね。ですが、我々のコンビネーションはもっと良くなるはずです。

――ルシアン・ファーブレ監督も2018年夏にドルトムントに来ました。ファーブレ監督のチーム作りについては、どうお考えですか?

デレイニー 彼はかなり細かい部分にまでこだわる性格で、我々が時々犯してしまう幼稚なミスをできるだけ減らせるように試みました。だからといって、若い選手を外したりせず、チーム全体の問題として考えていました。我々のことを信頼し、攻撃的なサッカーを好み、プレーしている我々自身が楽しさを覚えるようなサッカーを、昨季はすることができました。

――ジグナル・イドゥナ・パークで8万人以上の声援を受ける気持ちは、どうですか?

デレイニー 毎試合新鮮で、大きな喜びを感じています。毎回、鳥肌モノですよ。例えば昨季のバイエルン・ミュンヘン戦で3ー2になった瞬間のスタジアムの雰囲気は、言葉で表せないくらいでした。“黄色い壁”の前でプレーできることに、楽しさしかありません。

――新戦力を加えたのはドルトムントだけではありません。バイエルンも大型補強を行っています。昨シーズンのように、最終節まで優勝争いが緊迫したものになるでしょうか?

デレイニー もちろんです。我々は上位にとどまるつもりです。まず重要なのは上位4つに残ることですが、それから先に何が起こるか…もう少し待ってみましょう。我々は自信にあふれていますし、新戦力を加えさらに強くなりました。私自身は、新シーズンのことを非常に楽観的に見ていますよ。