ブンデスリーガ2014/15シーズン展望(マインツ)

昨季は驚くべき成長を遂げ、6位でUEFA欧州リーグ予選出場権を獲得したマインツだったが、リーグ最終戦の翌日、これまでチームを率いてきたトーマス・トゥヘル前監督が辞任という衝撃がチームを襲った。新指揮官のカスパー・ヒュルマンド氏は今季、UEFA欧州リーグ(EL)3次予選敗退、DFB杯も1回戦敗退と、まだ期待に応える手腕を発揮することはできていない。まだまだ発展途上のチームは今季、どのような戦いを見せるのだろうか。

楽観主義貫く

マインツではほぼ毎年のように主力選手がチームを去るなど大変革が起こる。今季も例外ではなく、ニコライ・ミュラーはハンブルガーSV、エリック・チュポモティングはシャルケへ移籍し、そしてズデネク・ポスペヒはチェコへ戻っていった。トゥヘル前監督は退任し、チームはヒュルマンド新監督を迎えた。しかしこれまで、移籍による穴がチームの成長を妨げたことはない。マネジャーのクリスティアン・ハイデル氏は「ヒュルマンドは前任者と似たアイデアを持っているし、今季もいいチームになっている」と楽観的だ。

新監督の哲学まだ浸透せず

ヒュルマンド監督はトゥヘル前監督の思想を引き継いだ方法で、3人のデンマーク人のアシスタントコーチとともに練習の準備をしている。コペンハーゲンのクラブでデンマーク王者となったヒュルマンド氏は、ブンデスリーガでの挑戦に全力で立ち向かう。チームがどれだけ早く、トゥヘル前監督よりもボール支配を高めゲームコントロールを視野に入れた彼の哲学を体現できるようになるかがポイントだ。UEFA欧州リーグ3次予選アステラス・トリポリス戦では、第1戦、第2戦ともにうまくいかずにプレーオフ進出はならなかった。

プレシーズンの勝者

昨季、シュテファン・ベルはシーズンを通して徐々に先発入りするようになった。それ以来、22歳の若者はチャンスをきっちりとものにし成長を遂げた。1.92mのCBは終盤になればなるほどいいプレーをするようになり、ベテランDFノベスキと並んで安定した守備を見せ、これまでブンデスリーガ35試合に出場した。マインツのユース出身で、今後も長期にわたってチームの核として成長するだろう。

成長株・パーカー

高いクオリティーを誇ったFWショーン・パーカーは今夏、アウクスブルクへ移籍。しかしその弟デバンテ・パーカーがトップチームに昇格した。プレシーズン中、この18歳の少年はヒュルマンド監督にポジティブな驚きをもたらした。昨シーズンはU23チームの中心選手として活躍した攻撃的MFは、マインツ下部組織の優れた仕事の賜物だ。パーカーという名では2人目の名選手誕生も近い。

岡崎慎司

昨季は自己ベストのシーズン15得点、ブンデスリーガ所属の歴代日本人選手の記録も塗り替えるなど、新天地でエースストライカーとして不動の地位を築き上げた。今季も初の公式戦となったUEFA欧州リーグ(EL)3次予選第1戦で、決勝点となる先制ゴールを決めている。15日に行われたDFB杯1回戦でも得点を挙げたが、2度の絶好機を外し、チームは敗退した。決定力の向上はチームのためにも必須だ。「(今季は)ほぼ全部自分に期待がかかっていると思う」と話すように、エースの自覚をもってシーズンに臨む。


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