ブンデスリーガ2014/15シーズン展望(ハノーファー96)

ここ数年、中堅順位から抜け出せないハノーファーは今季再び上位を狙う。コルクト監督の下、新加入選手13人とメンバーはリフレッシュされ、チームを一から作り上げる。リーグ開幕時のチームとしての完成度がリーグ前半戦の鍵となりそうだ。酒井宏樹、清武弘嗣の日本人選手2人も主力メンバーに定着できるかが注目される。

柔軟なサッカー

ボールを支配することは重要ではないと考えていたスロムカ前監督は、ボールを奪ったら素早く攻撃し10秒でシュートまで持っていく、というカウンター戦略で昨季ELで連勝した。しかし後任のコルクト現監督はまったく違った考え方だ。カウンターを待つというだけでは足りないとしている。「一つの要素だけでプレーするようなチームではだめだ。カウンター、ボール保持そして切り替えが大事。私の大きな目標はこのすべてを使って柔軟性の高いプレーができるチームを作ることだ」と哲学を語る。「相手にとって予想できない、つかみづらいチームにならなければ。ボールを保持しながらも素早く前に攻めるのもありだ」。

スピードあり、コンビネーションあり

プレシーズンを通して分かっていることは、多様な選手層だ。「スピードがあってカウンターに向いている選手もいるし、うまくコンビネーションでの攻撃に向いている選手もいる」とコルクト監督。まだすべてがうまくいっているわけではないのも「当然」と話す。スタートメンバーを固定して慣れさせるのではなく、強化試合の度にスタートメンバーを入れ替えているからだ。新加入の選手についても「周りの選手が代わるとどんな動きするか、うまくやれるかを見たい」としている。他の要素についてもリーグ戦が始まるまでに調整していく。「それぞれが何かを見て取って、必然的に安定してくるだろう」。

プレシーズンの勝者

2011/12シーズンに21歳でハノーファーと契約したポーランド人選手、アルトゥア・ソビアクだ。ヤコナンとアブデラウエのようなトップFWに続く若きルーキーはこれまで、リーグ54試合に出場して9得点。うちフル出場は8試合のみだが、今後はこのルーキーに期待がかかりそうだ。プレシーズンでは得点力を見せつけた。RSB戦では全3得点を決めてチームを勝利に導いた。またブレーメンとの強化試合では、途中出場してわずか3分で先制点を奪うなどの活躍を見せた。まだラツィオ(イタリア)との強化試合が残っているが、プレシーズンではすでに5得点を挙げている。

新たな顔ぶれ

今季からの新加入が9選手、下部組織から3選手が新たに登録された。昨冬、コルクト監督がにスロムカ前監督の後任として指揮官就任した際に、期限付き移籍となった選手が5人。クラブ史上この短い期間でこれほど多くの選手が入れ替わったことはない。

期待のGK

ドイツU17代表GKティモ・ケーニヒスマン。1992年のハノーファー守護神で現在GKコーチのユアクコルト・ジーバース氏は、ケーニヒスマンが元ドイツ代表GKの故ロバート・エンケ氏とドイツ代表GKロンバート・ツィーラーの後継者として、あらゆる条件を備え持つと太鼓判を押す。

酒井宏樹

W杯後の休暇を経て遅れてチームに合流したため、フィジカル面でまだ不安が残る。しかし、同じポジションをプレーしていたチェルンドロが引退となり、酒井に期待がかかる。他のすべてのポジションは2選手以上いるが、右SBは酒井のみという状況の中、先発定着は濃厚だ。

清武弘嗣

若さと技術に期待され、今季430万ユーロでニュルンベルクから移籍した。プレシーズンを通していい印象を与えていたが、13日の練習中に右太ももに痛みを訴えており、ドイツ杯1回戦の出場は難しい見込みだ。まずはフィジカルを整え、ポジション獲得に挑む。


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