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トルガン・アザール――ドルトムントの新たな武器

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ドルトムントは5月22日、ボルシアMGからトルガン・アザールを2024年までの長期契約で獲得したことを発表した。同選手の加入により、ドルトムント攻撃陣のクオリティーが高まることは必至だ。

アザールはボルシアMGで5シーズンを過ごすうちに、ブンデスリーガでも指折りの攻撃的プレーヤーへと変貌を遂げた。ドリブルの切れ味、パスの精度とタイミングはもちろんのこと、ゴールの数も彼の成長を如実に物語っている。ドイツ初年の2014/15シーズンこそ1得点に終わったものの、その翌シーズンは4得点、2016/17シーズンは6得点に伸ばし、直近2シーズンは10ゴールを記録。当時実施されたドイツメディアとのインタビューで「年を重ねるごとに良くなっています。ドイツに来た最初のシーズン、チームは多くの試合に勝利し、欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場権も獲得しましたが、私にとってはブンデスリーガに慣れることが難しい一年でした。その後監督が変わり数カ月が経ってチャンスを与えられるようになってからは、その機会を掴むことができました。幸せなことに、今ではボルシアMGのキープレイヤーです」と、自画自賛するほどだ。

- 2018 DFL

サッカー一家で知られるアザール家では、チェルシー(イングランド)でプレーする兄エデン、セルクル・ブルージュ(ベルギー)所属の弟キリアンもプロ選手として活躍中だ。特に兄エデンとは毎年のように成績を競いあっているようで、別のインタビューでは「何年も前から彼と、1シーズンのゴール数で競争をしているんです。得点が少なかったほうが、多かったほうを食事に招待する決まりなんです」と明かしている。

- DFL Deutsche Fußball Liga

クリスチャン・プリシッチがクラブを去ったものの、アザールの獲得はその穴を埋めるだけでなく、さらなるオプションをドルトムントにもたらしてくれるはずだ。今季ボルシアMGでは主に左ウイングを務めた同選手だが、攻撃的であればどのポジションも可能。両サイド、シャドー、そして2トップの一角など、プレーの幅はプリシッチよりも広い。またルシアン・ファーブレ監督とは2014年7月~2015年9月までともに戦う間柄にあり、指揮官の考えをすでに理解していることもアザールを後押ししてくれるだろう。