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- © imago images/Sven Simon
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ブンデスリーガ挑戦記:ペルー編

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ブンデスリーガの歴史を彩ってきた外国籍プレーヤーの系譜を紐解く当連載。第6回はペルーにスポットライトを当てる。

ブンデスリーガにおけるペルー最大のスターは文句なしにクラウディオ・ピサロだろう。1999年夏にブレーメンに加入し、41歳となった今なおブンデスリーガで活躍する正真正銘のレジェンドだ。

外国籍選手歴代最多の487試合に出場し、同2位の197ゴールを記録。ほかにもリーグ最年長得点記録やブレーメンの歴代最多得点記録など数々の金字塔を打ち立てた。バイエルン・ミュンヘン在籍時にはブンデスリーガ6回、DFB杯5回、欧州チャンピオンズリーグ1回などビッグタイトルも獲得している。

バイエルン時代にCL制覇を果たしたピサロ(中央) - AFP via Getty Images

ピサロがドイツにやって来る以前にも、3人のペルー人選手がブンデスリーガでプレーした。先駆者は1970年代にフォルトゥナ・ケルンやホンブルクに所属し、1部・2部通算67試合・11得点の記録を残したFWフリオ・バイロンだ。続いて1983/84シーズンにアウグスト・パラシオスがヨーロッパに渡ったが、キッカーズ・オッフェンバッハでの出場はわずか3試合にとどまり、1年で西ドイツを後にした。

3人目は1990年代にペルー代表でも活躍したペルシー・オリバレスだ。オリバレスは攻撃力のある左サイドバックとして1992/93シーズンにニュルンベルクで活躍。「家族がドイツの寒さに耐えられない」との理由からシーズン終了を待たずに退団したが、もしブンデスリーガにとどまっていれば、19試合・4得点という凡庸な成績には終わらなかっただろう。

一方、“ピサロ以降”で最も活躍したのはシャルケの快足ウインガーとして名を馳せたジェフェルソン・ファルファンだろう。2008/09シーズンから7年にわたってシャルケでプレーし、ブンデスリーガ通算170試合出場・39得点をマーク。クラースヤン・フンテラールやラウール・ゴンサレスら一流のアタッカーとともにチームの躍進を支え、熱狂的なシャルカーのハートをがっちりとつかんだ。

ファルファンはシャルケで7年間プレー - Bongarts/Getty Images

その他、バイエルンとハンブルガーSVでプレーしたFWパオロ・ゲレーロ、シャルケ、ザンクト・パウリ、アイントラハト・フランクフルトを渡り歩いたDFカルロス・サンブラーノもブンデスリーガ通算100試合以上に出場した名手だ。対照的に、2010年代にブンデスリーガに参戦したルイス・アドビンクラ(元ホッフェンハイム)やカルロス・アスクエス(元ヴォルフスブルク)は本領を発揮できないままドイツを去っている。結果、現在ブンデスリーガで活躍するペルー人選手はピサロただ一人。今季限りでの現役引退を表明している英雄からバトンを引き継ぐ選手の出現に期待したいところだ。

文=遠藤孝輔