背番号にまつわる物語
サッカー選手が移籍した際に新チームでの背番号が何番になるのか、多かれ少なかれ話題になるものだ。しかし、ブンデスリーガで各選手の背番号が固定されたのは、それほど昔の話ではない。1995年8月11日、デュッセルドルフのリチャード・シロンが開始2分、敵地ブレーメンで同シーズンのオープニングゴールを決めると、スタジアムでは「ゴールを決めたのは背番号26」とアナウンスされた。現在のスタジアムではおなじみのシーンだが、当時はとても新鮮だった。
それから21年が経ち、現在は多くのプロ選手にとって背番号はトレードマークの一つとなっている。例えば、元ドイツ代表のミヒャエル・バラックは「13」に執着したがために、チームメイトと衝突しそうになった。レーバークーゼン、バイエルン・ミュンヘンでの活躍を経て、2006年にチェルシー(イングランド)へ移籍。当時、13番はウィリアム・ギャラスがつけていたのだが、新加入のバラックにこの番号が与えられた(※)。
(※)ギャラスはその後、アーセナルへ移籍