レーバークーゼンの8強進出は絶望的
2月21日、欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦ファーストレグが行われ、レーバークーゼンは本拠地でアトレティコ・マドリード(スペイン)と対戦し、2ー4で敗れた。
レーバークーゼン 2ー4 アトレティコ
この試合最初のビッグチャンスを迎えたのはアトレティコだった。12分、左からのパスを受けたグリーズマンがペナルティーエリア左でフリーとなりシュートを放ったが、GKレノがシュートコースをしっかりと塞ぎブロックする。ところがその跳ね返りを拾われ、左からルイスが放り込んだセンタリングをDFウェンデルがゴール前でクリアしたところ、これがミスキックとなり自ゴールのクロスバーを直撃。あわやオウンゴールというシーンだった。
レーバークーゼンも14分、カウンター攻撃からブラントがゴール前でシュートを放ち、そのこぼれ球を拾ったカンプルが再びアトレティコゴールを狙うも、ボールは相手に当たってしまう。
すると17分、カンプルのスライディングタックルをかわしたニゲスが右サイドを一気に駆け上がり、ペナルティーエリア右に進入。寄せてきたドラゴビッチをかわして中に持ちかえると、ファーサイド側に綺麗な弧を描くシュートを突き刺し、アトレティコが先制点を奪った。
さらに25分、ドラゴビッチのクリアミスに反応したギャメイロが1人でゴール前まで運ぶと、トプラクとドラゴビッチが2人でプレスに来たところで、後方から走り込んできたグリーズマンに預ける。これを受けたグリーズマンがレノとの1対1を難なく沈め、アトレティコのリードは2点に広がった。
後半に入った直後、レーバークーゼンが反撃に出る。48分、右サイドをオーバーラップしたヘンリクスがマイナス方向へ低めのセンタリングを入れると、ゴール前のベララビが難しいバウンドにうまく右足を合わせ、1点を返した。
しかし、過去3シーズンで2度の決勝進出を果たしているアトレティコは強かだった。50分、ギャメイロのシュートが左ポストに弾かれる不運はあったものの、58分にはそのギャメイロがペナルティーエリア右でドラゴビッチのファウルを誘いPKを獲得。これを59分、自らネットに沈め、アトレティコが再び2点のリードを奪った。
ところがスコアは思わぬ形で動きを見せる。68分、左から放り込んだブラントのセンタリングをGKモヤが弾いたところ、DFサビッチの左ひざに当たってネットへ。アトレティコのオウンゴールにより、レーバークーゼンが1点差に詰め寄る。
なんとしても同点に追い付きたいレーバークーゼンが終盤に猛攻を見せるも、86分にはスローインからワンツーをあっさりと許すお粗末な守備を見せ、交代出場のトーレスが追加点。このまま試合は2ー4で終了し、ホームでの第1戦を大量失点で落としたレーバークーゼンの8強進出は、非常に厳しくなった。
【得点】
レーバークーゼン:ベララビ(48分)、サビッチ(68分※オウンゴール)
アトレティコ:ニゲス(17分)、グリーズマン(25分)、ギャメイロ(59分)、トーレス(86分)
【ラインナップ】
レーバークーゼン(4ー2ー3ー1)
レノ;ヘンリクス、トプラク、ドラゴビッチ、ウェンデル;アランギス、カンプル;ベララビ(66分 ポーヤンパロ)、ハベルツ(56分 フォラント)、ブラント(87分 ベイリー);チチャリート
アトレティコ(4ー4ー2)
モヤ;ブルサリコ、サビッチ、ヒメネス、ルイス;ニゲス、ガビ、コケ、カラスコ(78分 トーレス);グリーズマン(78分 コレア)、ギャメイロ(71分 パーティ)