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ドルトムントのレジェンドツアーで日本を訪れたリードレ氏 - © © Takehiko Noguchi
ドルトムントのレジェンドツアーで日本を訪れたリードレ氏 - © © Takehiko Noguchi

リードレ氏が今季のドルトムント、シュテーガー監督を語る

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現役時代にドルトムントで活躍し、1997年の欧州チャンピオンズリーグ制覇に貢献したカールハインツ・リードレ氏が、クラブの国際親善大使として日本を訪れインタビューに応じた。

今季のドルトムントについて伺います。開幕7試合で6勝1分けと最高のスタートを切りながら、途中で失速してしまった原因は何でしょう?

リードレ 確かにスタートは良かったが、当初からクラブの中では「相手にチャンスを与えすぎている」という不安や危機感があった。序盤は対戦相手に恵まれていたし、ラッキーな部分も多かったが、初黒星を喫した(第8節の)ライプツィヒ戦以降は、力があるチーム、上位チームとの対戦が続き、相手に与えていたスペースをうまく突かれるようになってしまった。もちろん、ケガ人の多さも理由の一つだろう。特に最終ラインの4枚が頻繁に入れ替わると、チーム全体の意思疎通が図れなくなる。ペーター・ボス監督のプレスサッカーにおいてそれは致命的だった。

結局、ボス監督は12月にチームを去ることになりました。解決策は見いだすことはできなかったのでしょうか?

リードレ 彼の戦術やシステムでは最終ラインと中盤に速い選手、アジリティのある選手が必要だった。だが、残念ながら今のドルトムントには中盤以下にあまりそういう選手がいない。監督としては移籍期間にそういった選手を獲得したかったんだろうけど、それができなかった。いろいろと変えたいことが実現できず、最終的にチームを去る結果になってしまった。

後任はペーター・シュテーガー監督でした。彼自身、ケルンの監督を解任されたばかりという状況だっただけに、クラブにとっては難しい選択だったのでは?

リードレ おそらくボス監督をチョイスするタイミングで、シュテーガー監督も候補の一人に入っていたんだろう。だからボス監督が去った後にすぐに連絡を取った。あの時期のチームは精神的に傷ついていたので、チームを落ち着かせることができる監督が必要だった。とにかく結果を残すこと、落ち着きを取り戻すことが大事だったんだ。そういう意味でシュテーガー監督は素晴らしい選択だったと思う。

シュテーガー監督はどんなパーソナリティーを持った人物ですか?

リードレ ドルトムントに来てまだ間もないから、2回ぐらいしか会えていない。ただ、ドルトムントと同様に熱狂的なファンを持つケルンで長期にわたって実績を残してきた監督だ。彼の素晴らしさは分かっているつもりだよ。人間的にもこのクラブのフィロソフィーに合っていると思う。近いうちに彼のサッカー哲学についてじっくり話を聞いてみたいね。

シュテーガー監督の就任後、チームはリーグ戦で無敗を誇っています。復調の要因は何だったのでしょう?

リードレ さっきも話したとおり、落ち着きを取り戻せたことが大きい。正直に言えばラッキーな試合も多かったが、監督はチームを落ち着かせ、ケガ人が出ても冷静に対処していた。もちろん、マーコ・ロイスがピッチに戻って来たことも大きかったと思う。今後シュテーガー監督がやらなければならない仕事は「勝つサッカー」と「魅力的なサッカー」の両立だろうね。当面は今のままでもいいと思うが、やはりドルトムントのファンは魅力的なサッカーを求めている。

- © Takehiko Noguchi