ラマン「ブンデスリーガ2部の優勝はファンへのお礼」
原口元気と宇佐美貴史が所属するフォルトゥナ・デュッセルドルフは、2位以上を確定させ、来季のブンデスリーガ再昇格を決めた。今季、スタンダール・リエージュ(ベルギー)から期限付きで加入したFWベニト・ラマン(23)は27試合に出場、10得点を挙げ、最終節のニュルンベルク戦で勝利すれば優勝を達成するチームの攻撃を牽引してきた。シーズン途中に完全移籍を果たした同選手に、今季の振り返りやニュルンベルクとの決戦、来季について聞いた。
ーー今季がデュッセルドルフにとって特別なシーズンになると、どの段階から気づいていましたか?
ラマン 少なくとも僕に関しては、開幕前から良い予感はありました。僕のキャリアにとってデュッセルドルフは間違いなく重要なステップアップでしたから。でも、これほど全てがうまくいくとは、当時は思っていませんでした。プレシーズン期間を終えた段階では、そのような期待はまだできなかった。質問に戻ると、ダルムシュタット戦(4月2日、第28節)の前に、この試合で良い結果が得られたら、あと1、2試合の勝利で昇格できると確信していました。しかし、ご存知のようにダルムシュタット戦から3連敗を喫してしまったので、少し長くかかってしまいましたね。それでも僕たちは冷静でした。だから少し遅くなりましたが、ドレスデン(4月28日、第32節)での勝利で昇格を決めることができました。
ーー成功のカギはどこにあったとお考えですか?
ラマン 僕は初日から、僕たちは良いチームで、自分たちのサッカーなら試合を優位に決定づけられると確信していました。また、フリートヘルム・フンケル監督が特別な役割を担ったと思います。僕はそれまで監督のことは知らないどころか、一度も聞いたことがありませんでした。最初に説明を受けたのが、監督はこれまで5回もブンデスリーガ2部のクラブを昇格へ導いていると。それで、才能はあるけれど経験のない選手、 年齢が上で経験のある選手を、チームとして一つにまとめる術を知っている監督であることとが分かりました。そして、それこそが今季の僕たちのカギでしたね。
ーー成功の要因の一つに、ラマン選手のパフォーマンスも挙げられます。今季ここまで10ゴールで、チーム2位の得点力です。
ラマン 実際、最初に自分が高望みしていたよりも多くのゴールを決めることができました。たぶん、誰も僕にここまで期待していなかったんじゃないかな(笑)
ーーラマン選手にとってキャリアの中で最高のシーズンということですね?
ラマン そうだと思います。ベルギーのクラブに所属していた時にも良い状況が続いたことはありました。でも、当時は1ゴールを挙げるまでに多くのチャンスを要した。今季はその点が異なりました。それに、自分自身がうまくいくと、チームの状態も良くなっていく。それは毎週、自信につながりましたよ。