レーフ監督「全選手に全幅の信頼を寄せている」
ドイツ代表は欧州選手権(EURO)の準々決勝でPK戦の末にイタリア代表を下し、ベスト4に選出した。7月7日(木)に行われる準決勝では、開催国のフランス代表と激突する。4日に行われたヨアヒム・レーフ監督の記者会見は下記の通り。
——フランス戦の欠場選手について
レーフ監督 イタリア戦は傷跡が残った。マリオ・ゴメスは残り2試合、出場できない。サミ・ケディラも木曜日はプレーすることができない。バスティアン・シュバインシュタイガーも軽傷を負ってしまった。彼がプレーできるように、全てを尽くす。しかし、何日かは待たなければならないだろう。
——ゴメスについて
レーフ監督 彼はチームには残る。ここで治療を受けることもできる。彼からはすでにきのう、「残りたい」という話があった。彼はチームの一員であり、ここまで我々のために成果を挙げてくれた。彼の離脱は大きい。彼は1回のチャンスでゴールを決めることができ、 ラストパスで決定機をつくることのできるFWだ。彼のフィジカルの強さも我々に欠けることになるだろう。
——シュバインシュタイガーについて
レーフ監督 (イタリア戦の)彼は立派に食らいつき、最後までスピードをキープした。それには感激した。しかし、負傷して100%のコンディションでない選手をプレーさせるわけにはいかない。彼が復活してくれることをもちろん望んでいる。彼はチームに何かを与えてくれる選手だ。我々のキャプテンが出場することを私は望んでいる。
——フランスとの準決勝について
レーフ監督 フランスは圧倒したプレーを見せた。大会中、試合終了間際に決勝ゴールを挙げることもあったし、士気がとても高い。彼らは自信に満ちあふれているだろう。フランスはとてもダイナミックで、エネルギーがあり、攻撃に勢いのあるチームだ。彼らはとても、とても強い。リスペクトしているが、出場選手に関わらず、我々がすべきことを分かっている。私はこの試合を楽しみにしている。
——勝者候補について
レーフ監督 それについては全く考えていない。もちろん、我々は多くの負傷者を抱えており、フランスは開催国という有利な点もある。どちらが勝つのか言うのは簡単かもしれない。しかし、90分の試合はそれらの役割を果たさないだろう。しっかりとした方針のある2チームによる戦いであり、拮抗した試合になると思う。私はそのような試合をとても素晴らしく思うし、このような良いチームと一発勝負で戦うことは大好きだ。
——2年前のW杯の準々決勝でフランスと対戦したことについて(ドイツが1-0で勝利)
レーフ監督 あの試合は互角だったが、我々が早い時間帯に先制し、フランスにもビッグチャンスがあった。フランスはデシャン監督の下、2年前とは異なるチームになっている。
——フランス代表のアントワーヌ・グリーズマンについて
レーフ監督 グリーズマンは一流の選手だ。もしかしたら、フランス代表で最重要選手の一人かもしれない。しかし、ポグバやジルー、他の選手たちも重要な選手であり、我々は注意をしないといけない。
——イタリア代表とのスリリングな試合を終えて
レーフ監督 イタリア戦で1得点は奪えることは分かっていた。過去は関係なく、大事なのは今だ。試合後の喜びはもちろんとても大きく、純粋にうれしかったし、とても感動した。しかし、徐々に落ち着いてきた。選手たちは、身体的にも精神的にも疲れている。私たちは信じられないような成果を出した。
——フランス戦での3バックの可能性は?
レーフ監督 それはもう少し考えてみなければ、まだ分からない。イタリア戦では、攻撃には不利になったとしても3バックが不可欠だった。賢さと忍耐が求められた。イタリアは予測可能だが、フランスはそうではないので難しい。
——トーマス・ミュラーがここまで無得点であることについて
レーフ監督 それについては心配していない。トーマスは、そういうことで落ち込むようなタイプではないからだ。私は、もし我々がどうしても得点を必要とするとき、彼がそれを決めるような気がしている。ミュラーを1トップに置くのも考えられるバリエーションだが、おそらく2トップにするだろう。
——トニ・クロースとボランチを組むのは?
レーフ監督 エムレ・チャンはいくつかのポジションでプレーできる。彼が我々の試合を良い方向へ導いてくれるかもしれない。しかし、ユリアン・ワイグルもとても良い選手で、異なるタイプだ。2、3日待って、判断を下せるのかみてみよう。ヨシュア・キミッヒをボランチには考えていない。中盤には他に選択肢がある。
——先発メンバーの変更について
レーフ監督 状況は明らかだ。我々はメンバーを変更するだろうし、その解決策を見つける。新しい選手を入れると思うが、私は全選手に全幅の信頼を寄せている。彼らはみな、とても、とても高いレベルにあり、コンディションもとても良い。それについては、考える必要もない。