Summary

  • タグ・ホイヤー協賛企画、「ルーキー・アワード」
  • ハンブルク所属の伊藤もノミネート
  • 年間ベスト・ルーキーはシャルケのアリに決定

スイスの高級時計メーカー、タグ・ホイヤー協賛のもと行われた2017/18シーズンの「ルーキー・アワード・オブ・ザ・イヤー」の投票結果が発表され、シャルケに所属するアミーヌ・アリが頂点に輝いた。

4月度のベスト・ルーキーに選ばれた伊藤達哉をはじめ、8人の候補者は以下の通りだった。

【4月:伊藤達哉(ハンブルガーSV)】

ブンデスリーガ残留を願うファンにとって、伊藤の存在が希望の拠り所だったことは想像に難くない。今季ブンデスリーガで最も小柄な同選手はドリブル突破を信条とし、屈強な肉体を持つドイツのDFを幾度となく翻弄してきた。ハンブルク所属選手では16番目となる出場時間(1013分)だったにもかかわらず、ドリブルで相手を抜いた回数は44回でチームトップ。また36分に1度の割合でファウルを受けた計算になるが、これも同クラブ攻撃的プレーヤーの中では最多となっており、ボールを持った時の伊藤が敵にとってどれだけ脅威だったか分かるだろう。

© DFL DEUTSCHE FUSSBALL LIGA

【3月:バレンティーノ・ラザロ(ヘルタ・ベルリン)】

ザルツブルク(オーストリア)から昨夏加入した20代前半のヤングスター。序盤こそパル・ダールダイ監督の信頼を得られず出場機会に恵まれなかったものの、第16節以降に限れば先発から外れたのは第28節と最終節のみで、フル出場は計15試合に達した。その間、6ゴールに直接関与するなど前線の選手として確かな爪痕を残し、ドイツ代表にも選ばれているマービン・プラッテンハートと並んで、チーム最多のアシストを記録している。

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【2月:ベンジャミン・パバール(シュトゥットガルト)】

22歳という若さながら、守護神ロンロベルト・ツィーラーとともに今季全試合フル出場を達成。またチーム最多となるインターセプト数(507回)を記録するなど、王者バイエルン・ミュンヘンに次ぐ失点の少なさ(36失点)だったシュトゥットガルトにとって、今や替えの利かない選手の一人である。CBを最も得意とするが、最終ラインであればどこでもプレー可能という幅広さも併せ持っており、FIFAワールドカップ・ロシア大会の優勝候補でもあるフランス代表の最終メンバー23人にも選出された。

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【1月:ジェイドン・サンチョ(ドルトムント)】

マンチェスター・シティー(イングランド)から昨夏獲得された18歳の新鋭は、年明け後に大器の片りんを見せ始めた。第18節から第20節まで3試合連続でフル出場を飾ると、シーズン終盤となった第31節レーバークーゼン戦では切れ味鋭い動きで1ゴール2アシストをマーク。今季トータルでは685分という少ない出場時間に終わってしまったが、137分に1度の割合でドルトムントの得点に関与しており、これは同クラブの“顔”マーコ・ロイスに匹敵するデータとなっている(ロイスは134分に1度)。

【12月:アミーヌ・アリ(シャルケ)】

ドメニコ・テデスコ監督という若き指揮官の就任により転換期を迎えることになったシャルケにおいて、開幕前に加入したばかりのアリの存在は際立っていた。一瞬にしてトップスピードに乗るアジリティを最大の長所とし、ドリブル204回のうち成功は115回。アイントラハト・フランクフルトのケビンプリンス・ボアテングと並び、リーグ最多となる94回のファウルを受けたほど、「反則でなければ止めることができない」プレーヤーだった。1対1勝率も、攻撃的ポジションの選手では極めて高い53%を記録している。

【11月:ヤンフィーテ・アープ(ハンブルガーSV)】

昨年9月30日、第7節ブレーメンとの“北部ダービー”でブンデスリーガにデビューし、2000年以降に生まれた選手で初めてドイツ最高峰の舞台に立った。第10節ヘルタ戦では途中出場から初ゴールも決め、長い歴史を誇るハンブルクのクラブ最年少得点記録を更新。その翌節からは6試合連続でスターティングメンバーに名を連ねるなど、17歳の若者に寄せられる期待は大きかった。1試合あたりのボールタッチ数は28回と少ないが、49分に1度の割合でシュートを放つなどゴールへの意識も高い。

【10月:セバスティアン・ハラー(アイントラハト・フランクフルト)】

今季チーム最多、またルーキー・アワード選出者の中でも最も多い9得点を決め、第7節からは3試合連続ゴールも記録。決定力だけでなく、強健なフィジカルを活かしたポストプレーで攻撃の起点にもなるなど、ブンデスリーガ初挑戦のシーズンながら、立派な働きをした。なお、ハラーが得点に直接関与した試合は計11あるが、そのうち黒星を喫したのは第32節バイエルン戦のみ。フランクフルトの勝ち点奪取に大きな影響を及ぼした。

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【9月:ダンアクセル・ザガドゥ(ドルトムント)】

名門パリ・サンジェルマン(フランス)の下部組織からやってきた大型DFは、ペーター・ボス前監督の下、プレシーズンから先発メンバーの一人としてピッチに立った。本職はCBだが左SBでも起用され、1対1勝率も地上54%、空中戦67%をマーク。正確なパスも持ち味としており、その成功率は約90%だった。ただし、残念ながら今季途中からプレー機会が激減。第13節を最後にリーグ戦に出場していない。

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