ブンデスリーガ最終節で5位に滑り込み、25年ぶりに欧州カップ戦の切符を手にしたケルンが、喜びの余韻も冷めやらぬ中、5月22日に中国の瀋陽桃仙(しんよう・とうせん)空港に降り立った。

今回の遠征は昨年11月に提携関係を結んだ遼寧宏運(りょうねい・こううん)との交流を深める一環として設けられたもの。遼寧宏運には2年前までケルンでプレーしていたアントニー・ウジャが在籍しており、ケルンにとっては少なからず馴染みのあるクラブだ。

提携を結んだ主な目的は、それぞれが持つノウハウの交換にある。ケルンはコーチングスタッフの教育とユースの育成分野でクラブをサポート。ケルン体育学校もこのプロジェクトの一端を担っている。

契約締結の前には中国の大物政治家も立ち合いのもとでサッカーに関する意見交換会の場が設けられ、選手育成や審判に関するテーマ、中国での活動について話し合われている。

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何度も瀋陽を訪れているアレクサンダー・ウェアレCEOは、「ブンデスリーガのクラブとして、中国のクラブと初めてパートナー契約を結べたことをうれしく思っている。大都市ではなく、まずは瀋陽のサッカーファンをターゲットにやっていく。この地域は人口4000万人を抱えており、そのうち数パーセントでもケルンのファンになってもらうことができれば大成功だ」と話す。ケルンは中国へのアプローチとしてブンデスリーガの他クラブとは異なった方法を取っているのだ。

クラブ単位としては初めて中国に上陸したケルンの一行は、到着した翌23日に選手、関係者の歓迎レセプションと公開練習に参加した。そして24日には、遼寧宏運とのフレンドリーマッチを行う。ケルンは中国のソーシャルメディア新浪微博(シナウェイボー)のアカウントを開設。この夏にはユースチームの交流も行われる予定だ。

© 1. FC Köln / René Schiffer