Summary

  • ブンデスリーガ第30節、シャルケ対ドルトムント,
  • ブンデスリーガ通算92回目のルール・ダービー
  • 前回対戦はシャルケの驚異の追い上げで4ー4の引き分け

「プレッツェルを買いに行った店でもガソリンスタンドでも、話題はダービーのことばかりだった」。シャルケのGKラルフ・フェアマンの言葉どおり、ルール地方の人々の関心は4月15日に行われるシャルケ対ドルトムントのルール・ダービーに集まっている。

今季第13節に行われた前回のルール・ダービーは4ー4という誰も予想できない結末を迎えた。あの時の興奮がいまだ覚めやらぬサポーターたちは、フェルティンズ・アレーナで行われる今季2度目のダービーのキックオフを、スタジアムやお気に入りのバー、リビングのソファーで心待ちにしている。

11月のダービーの結果は選手とサポーターに感情の爆発をもたらしたが、どちらのユニフォームを着ていたかで「興奮」と「失望」に明暗が分かれた。試合終了後、ドルトムントのGKローマン・バイデンフェラーは「恥ずかしいと思いながらピッチを去った」と正直な気持ちを語った。ドルトムントは前半25分までに4ー0の大量リードを奪いながら、後半に崩れて同点に追いつかれてしまったのだ。

一方、シャルケのMFナビル・ベンタレブは率直に次のように話した。「最初に思ったのは僕らは歴史を作ったということだ!」。ケガの影響でこの試合を欠場し、スタンドから見ていた選手のコメントとは思えない興奮ぶりだ。

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世界中のサッカーファンは欧州チャンピオンズリーグの準々決勝で起きた逆転劇を称賛しているが、今回のCLの結果も前回のルール・ダービーを目撃した人たちにとっては大したことではなかったのかもしれない。なにせ0ー4からの同点劇というブンデスリーガ史上初の出来事を目の当たりにしているのだ。

スタッツを見ればこの試合のストーリーが分かる。前半はドルトムントが8本の枠内シュートを記録しているのに対し、シャルケはわずかに2本。ところが、後半はシャルケが11本、ドルトムントが3本と完全に形勢が逆転している。

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今週末のルール・ダービーではさらにエキサイティングな試合が期待できそうだ。フェアマンは「ゾクゾクしているよ。春だからってことではない」と大一番が近づく興奮を隠しきれない様子だ。ドルトムントのヌリ・シャヒンは「ドイツで最も重要なダービーだし、ヨーロッパ全体の中でも最高のダービーだ」と話した。出場すれば彼にとっては16回目のダービーとなる。

この試合の結果がもたらすものは非常に大きい。リーグタイトルはすでにバイエルン・ミュンヘンのものだが、シャルケもドルトムントもライバルを直接叩いて2位の座を確保したいと考えている。ルール・ダービーは現在4試合連続で引き分けに終わっているが、3位ドルトムントと2位シャルケの勝ち点差は「1」。両チームともに勝ち点3の持つ意味をよく理解しているはずだ。

昨季のフェルティンズ・アレーナの試合で2得点を挙げたピエールエメリック・オバメヤンはもういない。しかし、ドルトムントにはミシー・バチュアイという新たな得点源が加わった。一方のシャルケは失点数がリーグで2番目に少ない。前半で4失点というような失態は繰り返さないはずだ。

ベンタレブは「この2チームが対戦する時はいつも特別な雰囲気になる。何が何でも勝ちたい」とコメント。一方、前回の対戦時はまだケルンを率いていたドルトムントのペーター・シュテーガー監督は、「驚異的な試合だったね。20年経っても話題にしているだろう。しかし、今回のダービーでは両チームともに勝ちに来る」と話している。ブンデスリーガ通算92回目のルール・ダービーがいよいよ目前に迫ってきた。

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