バイエルンに加入したトリッソは中盤の選手に必要な能力をすべて備えている - © FC Bayern München
バイエルンに加入したトリッソは中盤の選手に必要な能力をすべて備えている - © FC Bayern München
ブンデスリーガ

バイエルンの新戦力、コランタン・トリッソの実力とは?

バイエルン・ミュンヘンが獲得した22歳のフランス代表MFコランタン・トリッソは、タレントがそろうバイエルンの中盤でポジション争いに割って入る可能性があるのだろうか。シャビ・アロンソが引退したとはいえ、バイエルンの中盤にはすでにアルトゥーロ・ビダルとティアゴ・アルカンタラ、ヨシュア・キミッヒとレナト・サンチェスがいる。さらにホッフェンハイムからゼバスティアン・ルディも獲得し、来季の戦力は十分にそろっている。 しかし、カルロ・アンチェロッティ監督とクラブは、2022年までの契約でトリッソを獲得し、強力な中盤に若手有望株を加えた。22歳のMFは将来を見越した戦力なのか、あるいはすぐにレギュラー争いに食い込んでくるほどの実力者なのか。トリッソの実力を分析する。

“スイス・アーミーナイフ”

2013年にリヨンでプロデビューを飾ったトリッソは、敵陣のペナルティーエリアから自陣深くまでをカバーする万能MFとして才能を発揮してきた。実際のところ、トリッソはこれまでのキャリアであらゆるポジションをこなしている。スタッド・アンプルプルジアンでFWとしてサッカーを始め、FCペイドゥラルブレルではポジションを中盤に下げた。リヨンのユース時代はDFとしてプレーしたこともある。

リヨンでの最初のシーズン、ウベール・フルニエ監督はトリッソを左右のサイドバックやセンターバック、守備的MF、セントラルMFとして起用。しかし、トリッソ自身が最も気に入っているのは中盤のセンターだ。2014/15シーズンのインタビューでは、「DFの前でプレーするのが好きだ」と語っている。このシーズンはリーグ・アン全38試合に出場。「自分の前でゲームを動かすのが好きだし、その能力があると言われている。さらに前の位置、8番の役割でプレーするのも好きだよ。前線まで上がって得点することができるからね。ゴールを決めるのは本当に好きなんだ」

得点能力

ゴール前におけるトリッソの能力は、来季のチーム編成において未知の要素となるだろう。昨季はキャリア最多となる公式戦14ゴールをマーク。また、ビッグゲームで物怖じしないところも見せ、欧州チャンピオンズリーグ(CL)のグループステージではユベントスから得点を奪った2選手のうちの一人となった。欧州リーグ(EL)準々決勝ファーストレグのベシクタシュ戦では重要な同点弾も決めている。

興味深いことに、リヨンがトリッソに注目したきっかけはその得点力だった。11歳の時にラルブレルの選手としてリヨンと対戦し、ハットトリックを達成。それが2年後のリヨン加入につながった。不思議な偶然もある。リヨンのジャン=ミシェル・オラス会長はラルブレルの生まれであり、トリッソをリーグ・アンでデビューさせたレミ・ガルド監督もラルブレル出身である。

今季のバイエルンは得点のほとんどをロベルト・レバンドフスキ(30得点)とアリエン・ロッベン(13得点)に頼ってきたが、アンチェロッティ監督は点が取れるMFをメンバーに加えることができて喜んでいるはずだ。既存メンバーもキミッヒとティアゴが6得点、ビダルが4得点と十分に責任を果たしたが、トリッソの加入で新たな競争が生まれる可能性もある。

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