補強動向を読み解く(2):ケルン
2015/16シーズン夏の補強動向(2):ケルン
【昨季の総括】
2014/15シーズンのケルンは中位と下位を行き来する1年を過ごした。しかしブンデスリーガ昇格組であること、加えてペーター・シュテーガー監督の目標が開幕前から一貫して残留であったことを考慮すれば、まずまずの結果だったと言えるだろう。よく整備された強固な守備は、ブンデスリーガの舞台でも十分通用することが証明されたが、15試合でノーゴールに終わったように、攻撃面での問題はなかなか解決されなかった。
【さらなる補強の必要性】
クラブを出て行った選手の穴埋めは攻守両面でしっかりとなされており、今夏の移籍市場におけるケルンの仕事ぶりはすでに合格点。ヨルク・シュマートケCEOは「頑丈で、得点能力が高いモデステは、すでにブンデスリーガを知っている。我々の求める選手像に合致しているね。そしてホジナーはスピードと敏捷性に優れ、ゴールを奪うための本能を持っている」と補強に納得の表情を見せ、またヨイッチという精巧なキッカーを得たことについてシュテーガー監督も「攻撃面でバリエーションが増えた」と、その加入を喜んでいる。