久保裕也 - © 2018 DFL
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久保裕也について知っておきたい5つのこと

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日本代表の久保裕也がブンデスリーガ復帰を果たしたニュルンベルクに加入した。スイス、ベルギーで確かな実績を残し、ロシア・ワールドカップ予選でも活躍した24歳のアタッカーについて知っておきたい5つの項目を紹介する。

1)プロ入り1年目でチーム最多得点

小学生の頃はDFだったが、中学生の時にFWへ転向すると持ち前のゴール嗅覚が開花。京都サンガのスカウトの目にとまり、中学卒業と同時に京都サンガの下部組織に加入した。高校3年時の2011年にJ2デビューを果たし、1年目は17歳にしてチーム最多のリーグ戦10ゴールを記録。京都では2年半の在籍でJ2通算66試合18ゴールの成績を残している。

- 2018 Getty Images / Alexander Hassenstein

2)史上2人目の快挙! 10代でA代表入り

プロキャリア2年目の2012年2月にA代表に初選出。その時は出場機会こそなかったが、高校生での代表選出は市川大祐以来14年ぶりの快挙だった。その後は2016年のリオ五輪、2018年のワールドカップといずれも予選突破に大きく貢献したが、前者は所属クラブの都合で、後者はまさかのメンバー外となって本大会を欠場。ここまではなぜかビッグトーナメントに縁がないが、4年後のカタール大会では主力候補の一人として期待されている。

3)J1経験なしで欧州に乗り込む

キャリア3年目の2013年6月にスイス1部のヤングボーイズに移籍。J1でのプレー経験なしで欧州に渡り、第3節にして早くも初ゴールを挙げた。1年目はスーパーサブとしてリーグ戦34試合で7ゴール5アシストをマーク。2年目には欧州リーグ(EL)の舞台でもゴールを決めた。2017年1月にはクラブ史上最高額の移籍金でベルギーのヘント加入。2年目にはシーズン2桁得点をマークした。

4)圧巻の4人抜きゴールを披露

10代の頃からシュートセンスは折り紙付きで、左右両足から正確で力強いシュートを放つ。センターフォワード、トップ下、ウイングと攻撃的なポジションならどこでも適応可能。ヤングボーイズやヘント時代はタイミング良くディフェンスの裏に飛び出して、少ないタッチでゴールを決めるシーンが多かった。ここ数年は「個の打開力」を高めることに注力し、昨年3月のメヘレン戦では緩急をつけたドリブルで4人を抜き去ってゴールを決めた。

5)実は“ストイック”ではない!?

人見知りで、口数が多いほうではないが、欧州に渡って「喋らないとチームの輪に入れてもらえない」ことを実感してからは意識的にコミュニケーションをとるようになった。ヤングボーイズ時代にはドイツ語を習得するために、単語を書いた紙を壁一面に貼って覚えたという。そういったエピソードから“ストイック”に見られがちだが、本人はこれっぽっちも自分をストイックだとは思っておらず、淡々とした表情で「自分の中では普通です」と話す。