宇佐美貴史 - © 2018 Getty Images
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宇佐美貴史「チームを乗せる流れを作れた瞬間」

今シーズン、ブンデスリーガのジャイアントキラーとして注目を集めたのがフォルトゥナ・デュッセルドルフだ。6シーズンぶりのブンデスリーガ復帰を果たした同クラブは、「残留」という史上命題を第28節に達成。序盤こそ連敗も経験したが、そこからバイエルン戦での引き分け、無敗記録を更新中だったドルトムントに勝利するなど快進撃を続けた。そして彼らが波に乗るきっかけとなったのは、第11節に宇佐美貴史が決めた得点だった。 ※インタビューは3月12日に行いました。

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ーーフォルトゥナ・デュッセルドルフはブンデスリーガ2部から6シーズンぶりに昇格しました。しかし周囲の予想を良い意味で裏切り、チームは躍進しています。何がこの結果をもたらしたと思いますか?

宇佐美 やはり練習じゃないかと思います。練習のクオリティーがすごく高く、良いトレーニングができているから、選手たちも良いコンディションを維持できている。それがすごく大きいと思います。

ーー今シーズン、これまでに1ゴールを決めています。第11節ヘルタ・ベルリン戦、4ー1で勝利した試合の先制点でした。このゴールを決めた時、宇佐美選手にとってはどんな瞬間でしたか?

宇佐美 たったのワンゴールですけど、あの得点からチームがすごく変わった感じがします。それまでは負けが続いていましたし、チームに鬱憤も溜まっていました。けど、あの試合でチームとして爆発できて、その後、勝ち点を一気に積み上げられるようにもなっていったので、手前味噌な言い方にはなるんですけど、チームを乗せられるような流れを作れた瞬間だったという意味で、個人的に印象に残っているゴールです。

【動画】第11節フォルトゥナ・デュッセルドルフ対ヘルタ・ベルリン:宇佐美貴史ゴール・シーン

ーー今シーズンを振り返ってみると、まずは第10節までで勝ち点が5ポイント、6連敗という結果でした。第11節の勝利の後、具体的には何が変わったのでしょうか?

宇佐美 そこはメンタル的なものだと思います。ヘルタ戦は、相手が一人少ない状況での勝利ではあったんですけど、「自信を持ってやればどんなチームが相手でも戦える」っていう感覚を全員が持てたんじゃないかな。ヘルタ戦で自信を持って戦う感覚を掴み、その感覚が確信に変わっていったのが、バイエルン・ミュンヘン戦での引き分け、ドルトムント戦での勝利という流れでした。そういう感じで、チームが精神的に成長していったように思います。

ーーアウェーでのバイエルン戦は3-3の引き分けでした。今季の「強いデュッセルドルフ」のイメージを確かなものにしたこの試合を、どう振り返りますか?

宇佐美 (ドディ・)ルケバキオ"様様"という感じでしたよね。僕たちが「ボールをとって素早く攻める」っていうビジョンを持っていたとしても、やっぱりあの(ニクラス・)ズューレ、(ジェローム・)ボアテングのディフェンスラインをスピードでぶっちぎっていける能力というのは……1点目はちょっとラッキーな感じでしたけど、彼の2点目、3点目については、1対1の時も異常なほど冷静でしたし、バイエルン相手に物怖じしないメンタリティーも含め、彼の全てが凝縮されたような3点でした。

>>>ヤングスターFILE:ドディ・ルケバキオ(デュッセルドルフ)

ーーチームにおける宇佐美選手の役割についてはどうでしょうか?

宇佐美 まずは、サイドで出ることが多いので、守備で貢献できることが今の自分の強みだと思います。その中で、ベニト(・ラマン)やドディ(・ルケバキオ)は、縦に早くスピードを持って攻撃を仕掛けられる強さがあると思いますけど、僕はどちらかというと、横に変化をつけるというか、また彼らとは違う良いプレーができる自信はあります。

ーーデュッセルドルフというチームの特徴は?

宇佐美 特徴は「堅守速攻」じゃないですかね。堅く守って、カウンターという戦い方で、バイエルンやドルトムントなどの強豪を苦しめることができました。

ーーフンケル監督は、よくチームのプレースタイルを相手を苦しめる「eklig(嫌な)」なプレーと表現しています。宇佐美選手は、監督が求める「嫌なプレー」について、どのように理解していますか?

宇佐美 今、チームがピッチ上で出来ていることだと思います。走ること、戦うこと、そしてドイツ語で「Körpersprache(ボディーランゲージ)」っていうこともよく監督は口にするんですけど、泥臭く戦って、感情をむき出しにして観客を味方につけろ!ということだと思います。ホームで良い戦いができているのは、そういう戦いが出来ているからで、技術やクオリティーを武器にするというよりは、そういう強みを持っているチームに対して愚直に戦い、相手チームのリズムを奪っていく、そしてそれによって自分たちに有利なリズムを生むというようなサッカーです。

ーー個人的な目標は?

宇佐美 ワンゴールのまま終わりたくないので、ゴール数はやっぱりもっと伸ばしていきたいです。

宇佐美貴史選手、誕生日おめでとう - DFL Deutsche Fußball Liga