第27節の注目カード(2):バイエルン対フランクフルト
5月23日に行われるブンデスリーガ第27節で、長谷部誠と鎌田大地が所属するアイントラハト・フランクフルトは敵地でバイエルン・ミュンヘンと対戦する。この一戦の見どころと予想ラインナップをまとめた。
バイエルンは2020年に入り、ブンデスリーガで唯一無敗をキープ。年明け以降は9試合で8勝1分けと文句なしの成績を残し、2位ドルトムントと勝ち点4差で首位に立っている。シーズン序盤こそ調子が上がらなかったが、昨年11月のハンジ・フリック監督就任以降は、リーグ戦16試合で計50ゴールと爆発。1試合平均で3得点以上の破壊力を誇っている。
対するフランクフルトはアディ・ヒュッター体制下でワーストとなるブンデスリーガ4連敗中。アウクスブルクと並んでリーグで最も白星から遠ざかっており、今節も首位チーム相手に苦戦が予想される。
前半戦はしぶとく積み重ねていた勝ち点も、気がつけば降格圏との差はわずか5ポイント。アウェー成績がリーグワースト(2勝1分け9敗)という状況で、向こう4試合のうち3試合がアウェーゲームという日程も大きな不安要素だろう。
両チームはDFB杯やスーパーカップを含め、この2年間で6度対戦しているが、その戦績はバイエルンの4勝2敗。ただし、昨年11月上旬に行われた今季最初の対戦ではフランクフルトが5ー1と圧勝し、ニコ・コヴァチ前監督を退任に追いやるきっかけとなった。
バイエルンは2011/12シーズンを最後に同じチームに同一シーズンで連敗を喫したことがないというデータがある。フランクフルトはそのデータを覆し、1976/77シーズン以来となるバイエルン戦での“シーズンダブル”を狙う。6月に開催予定のDFB杯準決勝の“前哨戦”という意味でも、この一戦の勝敗が持つ意味は大きいだろう。
【予想ラインナップ】
バイエルン・ミュンヘン(4ー2ー3ー1)
ノイアー;パヴァール、ボアテング、アラバ、デイヴィス;キミッヒ、ティアゴ;ミュラー、ゴレツカ、ニャブリ;レヴァンドフスキ
アイントラハト・フランクフルト(4ー2ー3ー1)
トラップ;トゥーレ、アブラハム、ヒンターエッガー、ヌディカ;イルサンカー、ローデ;チャンドラー、鎌田、コスティッチ;ドスト