- © Alex Grimm/Bongarts/Getty Images
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注目選手クローズアップ:パウリーニョ

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2020年のブンデスリーガで8戦6勝を記録し、ヨーロッパリーグでベスト16進出、DFB杯でも準決勝進出と絶好調のレーバークーゼンに、さらなる勢いをもたらしそうなヤングタレントが出現した。第25節のアイントラハト・フランクフルト戦で2ゴール・1アシストの活躍を見せ、チームを4ー0の大勝に導いたブラジル人アタッカーのパウリーニョだ。

母国の名門ヴァスコ・ダ・ガマで2017年7月にプロデビューを飾ったパウリーニョは、プロ1年目から公式戦5ゴール・3アシスト(24試合出場)の好成績を収め、2018年夏にレーバークーゼンへステップアップを果たした。しかし、ドイツサッカーにすんなりと適応できたわけではない。2018/19シーズンはブンデスリーガ15試合に出場したものの、悔しいノーゴール。出場はいずれもベンチスタートだった。

今シーズンも思うように出場機会を得られず、第11節のヴォルフスブルク戦で待望の初ゴールを挙げた後もなかなかチャンスに恵まれなかった。それでも腐らずにトレーニングに励み、今年1月に開催された東京オリンピックの南米予選で3ゴール・4アシスト(7試合出場)と爆発。中心選手の一人としてブラジルの五輪出場権確保に貢献した。

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この活躍が本人の自信になったのは言うまでもない。そして自らに「今こそバイヤーでチャンスをつかまなければならない」と言い聞かせ、ついに訪れた初先発のチャンス(フランクフルト戦)を生かした。最も得意とする左ウイングではなく1トップでの起用だったが、前線を幅広く動き回って相手の守備陣をかく乱。ペーター・ボス監督を含む周囲の予想を上回るハイパフォーマンスを披露した。

パウリーニョの魅力は、元ブラジル代表のカカーやチリ代表のアレクシス・サンチェスを彷彿させる、推進力のあるドリブルと正確なシュートだ。前線ならどこでもこなす汎用性を備え、ボス監督からは昨季までレーバークーゼンで活躍したユリアン・ブラント(現ドルトムント)のように攻撃的MFとしても試されている。まだどのポジションで大成するか断言するのは難しいが、2000年7月生まれの19歳が飛躍のきっかけをつかんだのは確かだろう。

1トップのレギュラーだったケヴィン・フォラントがシーズン絶望のケガを負ったとはいえ、レーバークーゼンの前線には逸材カイ・ハヴァーツをはじめ、ブレイク中のムサ・ディアビ、実績十分のカリム・ベララビ、さらにルーカス・アラリオ、レオン・ベイリーと多士済々の精鋭がそろう。こうしたライバルを押し退けてレギュラーの座をつかむのは容易ではないが、クラブOBのパウロ・セルジオはこう太鼓判を押す。

「パウリーニョはブンデスリーガで偉大な選手になるポテンシャルを持っている」

文=遠藤孝輔

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