- © Maja Hitij/Bongarts/Getty Images
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注目選手クローズアップ:ロビン・クアイソン

バイエルン・ミュンヘンとライプツィヒの首位攻防戦が注目を集めたブンデスリーガ第21節、最も大きな輝きを放ったのはマインツのロビン・クアイソンだった。ヘルタ・ベルリン戦でハットトリックを達成し、アウェーでの貴重な勝ち点3獲得の立役者となった。

特に話題をさらったのは1点目と2点目のゴールだ。先制点となった1点目(17分)はテクニックとシュートセンスに秀でたらしい一発だった。後方からのパスをペナルティエリア手前で受けると、上半身の揺さぶりだけで立ちはだかる相手の逆を取り、右足を一閃してネットを揺らした。クアイソンの技術とアイデアが凝縮されたビューティフルゴールだった。

“らしい”一発だった1点目とは対照的に、レヴィン・エズトゥナリの折り返しをダイレクトで押し込んだ2点目(82分)はフィニッシュ直前の動作が“ユニーク”だった。エリア手前で靴ひもを結び直している間に自身からマーカーが遠ざかると、その一瞬の隙を逃さずに立ち上がり、フリーでゴール前に飛び込んだ。

PKによる3点目を含む見事な活躍により、今シーズンのゴール数は「11」まで伸びた。マインツ加入4シーズン目にして最多記録であり、母国スウェーデンのエシルストゥーナとAIKソルナ、イタリアのパレルモを渡り歩いてきたキャリア全体を含めても、これほど多くの得点を挙げたシーズンはない。

ファンの間ではおのずとクラブレコード更新への期待が膨らんでいる。1シーズンにおけるマインツのブンデスリーガ最多得点者は、アンドレ・シュールレ(2010/11シーズン)と岡崎慎司(13/14シーズン)が挙げた15ゴール。残り13試合で4ゴールを積み上げれば、両雄に肩を並べることになる。ここまでほぼ2試合に1点のペースできていることを考えれば、歴史を塗り替える可能性は小さくない。

ユーロ2020予選で5ゴールを挙げ、スウェーデンの6大会連続となる本大会出場に貢献するなど、代表チームでのパフォーマンスも目覚ましい。クアイソンが引き続き好調を維持するようなら、現在15位のマインツは一気に残留争いから抜け出すかもしれない。

文=遠藤孝輔

- O.Behrendt via www.imago-images.de/imago images/Contrast