全18チーム後半戦展望(5)
2019/20シーズンのブンデスリーガはいよいよ1月17日から後半戦がスタート。リーグ戦の再開を前に全18チームの後半戦を展望する。
■アイントラハト・フランクフルト(13位)
ヨーロッパリーグとの掛け持ちによる蓄積疲労や、昨季の躍進を支えた強力トリデンテ(アンテ・レビッチ、セバスティアン・アレ、ルカ・ヨヴィッチ)の退団が響き、不満が残る前半戦となった。
悪いことは重なるもので、ウインターブレイク中に守備的MFのジェルソン・フェルナンデスが鼠径部に重傷を負い、向こう3~4か月はリハビリ生活を余儀なくされる見込み。攻守ともに連動性が下がっている組織的な問題も看過できず、アディ・ヒュッター監督の修正能力が問われている。
■マインツ(14位)
サンドロ・シュワルツ前体制下ではバイエルン・ミュンヘンに1ー6、ライプツィヒに0ー8と屈辱的な大敗を喫したが、アヒム・バイアーロルツァー新監督が就任した第12節以降は6戦3勝と持ち直した。
好転したのは成績だけでなく、以前よりも攻撃意識が増している。MFエジミウソン・フェルナンデスの負傷離脱はバッドニュースだが、主砲ジャンフィリップ・マテタに続いて、FWチ・ドンウォン、DFフィリップ・ムウェネが戦列に復帰。ドルトムントとのテストマッチで2ー0の勝利を収めるなど、良い状態で後半戦に挑む。
■ケルン(15位)
マインツと同様に監督交代が吉と出た。マルクス・ギスドル新監督は就任当初こそ苦しんだが、その後はチームを掌握して前半戦ラスト3試合で3連勝。一気に降格圏から抜け出した。
その勢いを継続すべく、強化を取り仕切るホルスト・ヘルトGMが冬の移籍市場を奔走。ドイツ代表FWマーク・ウト、若手有望株のMFエルヴィス・レシュベカイと2人の即戦力を迎え入れた。ケルンのユース出身者でもある前者は特に期待値が高く、パワー任せになりがちな攻撃に技巧というエッセンスを注入しそうだ。
文=遠藤孝輔