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全18チーム後半戦展望(1)

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2019/20シーズンのブンデスリーガはいよいよ1月17日から後半戦がスタート。リーグ戦の再開を前に全18チームの後半戦を展望する。

■ライプツィヒ(1位)

後半戦最大の焦点は、クラブ史上初のヘアプストマイスター(前半戦の王者)に輝いた前半戦の勢いをどこまで持続できるかだろう。公式戦28試合で23ゴールを挙げているティモ・ヴェルナーを中心に、攻撃陣はリーグ最多の48得点と破壊力抜群。得点力が計算できるのは、勢いを保つうえで大きなアドバンテージだ。

一方、イブラヒマ・コナテとヴィリ・オルバンの両センターバックが負傷中の守備には一抹の不安がある。前者は2月中旬、後者は4月以降の復帰見込み。代役を担うダヨ・ウパメカノやノルディ・ムキエレ、ルーカス・クロスターマンの出来が躍進継続の成否を左右するかもしれない。優勝争いの経験がないという懸念を、若いチームならではの勢いでかき消せるか。ユリアン・ナーゲルスマン監督の采配やマネジメントにも注目が集まる。

- Jan Huebner via www.imago-images.de/imago images/Jan Huebner

■ボルシアMG(2位)

就任1年目のマルコ・ローゼ監督が植えつけた緻密なプレッシングが機能し、ここまでリーグ最少タイの18失点と堅守を誇る。非凡な安定感を誇るGKヤン・ゾマーを中心とした守備は堅固で、拠り所のディフェンスが大崩れする心配はないだろう。課題の得点力が向上すれば、実に43シーズンぶりとなるブンデスリーガ制覇が見えてきそうだ。

カギを握るのは「ファンタ4」と称されるアラサヌ・プレア、マルクス・テュラム、ブレール・エンボロ、パトリック・ヘアマンの攻撃陣。33得点の3分の2を叩き出している攻撃カルテットが、前半戦以上のパフォーマンスを披露するようなら面白い。ライプツィヒやバイエルン・ミュンヘンとは異なり、国内のコンペティションに集中できるのはメリットだ。

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■バイエルン・ミュンヘン(3位)

監督交代に揺れた絶対王者は、ウインターブレイク中のドーハ合宿で引き続き「3冠」を目指す意思を確認。今季絶望のニクラス・ジューレを始め、リュカ・エルナンデス、キングスレイ・コマンら負傷者が多いが、ダヴィド・アラバはクラブ公式サイトで「それを埋められるチームだと確信している」と意気込んでいる。

シーズン終了までの続投が決まったハンジ・フリック暫定監督の下、攻守にアグレッシブなサッカーを突き詰め、首位ライプツィヒとの勝ち点4差をひっくり返したいところ。ここまで19得点の主砲ロベルト・レヴァンドフスキが、ゲルト・ミュラーの保持するリーグ記録(シーズン40得点)にどこまで迫れるかも見どころだ。

- Alexander Scheuber/Bundesliga/Bundesliga Collection via Getty Images

文=遠藤孝輔