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- © Thomas Niedermueller/DFL via Getty Images
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シュヴァインシュタイガーの偉大なキャリアを振り返る

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稀代のフットボーラーが偉大なキャリアに終止符を打った。MLSのシカゴ・ファイアでプレーしていたバスティアン・シュヴァインシュタイガーが、18年に及んだ現役生活からの引退を発表した。キャリアの大半を過ごしたバイエルン・ミュンヘン、そしてドイツ代表の歴史に深く名を刻んだ名手は、自身のツイッターアカウントにファンへ向けた別れのメッセージを投稿した。

「親愛なるファンへ。その時がきたよ。僕は今季限りで現役を引退する。君たちと僕のチーム、バイエルン、マンチェスター・U、シカゴ・ファイア、ドイツ代表の監督や仲間たちに感謝したい。素晴らしい時間を過ごせた! もちろん、サポートしてくれた妻のアナ・イヴァノヴィッチと僕の家族にも感謝している。現役生活に別れを告げるのはちょっと郷愁の念にかられるけど、今後のエキサイティングな挑戦が楽しみだ。僕はこれからもフットボールに誠実であり続ける。一緒に過ごしてきた時間に感謝を! これからも君たちはいつも僕の心の中にいるよ!」バスティ

- 2009 Getty Images

ブンデスリーガでは通算342試合出場で45得点を記録、歴代2位となる8度の優勝を経験した。ドイツ代表では歴代4位の121キャップ(24得点)を刻み、2014年以降はキャプテンの重責も担った。キャリアを通じて味わった挫折は一度や二度ではないが、そのたびに這い上がり、2012/13シーズンのチャンピオンズリーグや2014年のワールドカップなど数多くのタイトルを勝ち取った。

郷愁の念にかられるのはファンも同じだろう。シュヴァインシュタイガーは1998年夏にバイエルンの下部組織に加入し、オットマー・ヒッツフェルト率いるチームで2002/03シーズンにプロデビュー。当時はサイドハーフまたはトップ下のポジションでプレーし、2年目にはブンデスリーガ26試合4得点と飛躍した。

そのシーズンの直後に開催されたユーロ2004では、チームがグループリーグ敗退を喫して批判を浴びるなか、好パフォーマンスを見せて数少ない希望となった。それから2年後、自国開催となったドイツ・ワールドカップでは文字どおり主軸として奮迅の働きを披露。ポルトガルとの3位決定戦でたたき込んだ2本の鮮烈なミドルシュートは、ファンの間で今なお語り草になっている。

- imago/Laci Perenyi

2009/10シーズンには主戦場を中盤の底へ移し、瞬く間に「欧州屈指のセントラルMF」と称される存在へと進化した。同世代のフィリップ・ラームをはじめ、フランク・リベリーやアリエン・ロッベンとともに長くバイエルンの黄金期を支え、ブンデスリーガのレコルトマイスター(歴代最多優勝チーム)に数多くの栄冠をもたらした。卓越したプレービジョンと長短自在のパスで攻撃を活性化し、守備面でのハードワークもいとわない。そのモダンなプレースタイルは世界中のファンを魅了し続けた。

ファンへの感謝を述べた彼に対して、こう告げたいのは私だけではないだろう。「バスティ、こちらこそありがとう!」——。

文=遠藤孝輔

【リーグ戦成績】
2002〜2015 バイエルン 342試合・45得点
2015〜2017 マンチェスター・U 18試合・1得点
2017〜2019 シカゴ・ファイア 85試合・8得点

【代表成績】
2004〜2016 ドイツ代表 121試合・24得点

【主な獲得タイトル】
ブンデスリーガ:8回
UEFAチャンピオンズリーグ:1回
FIFAワールドカップ:1回
DFB杯:7回
FAカップ:1回

- imago/Laci Perenyi