ブンデスリーガ2部、注目の補強選手
7月26日に開幕の時を迎える2019/20シーズンのブンデスリーガ2部。この夏に新天地へと旅立った5人の補強選手に着目し、以下に紹介していく。
フィリップ・クレメント(パーダーボルン → シュトゥットガルト)
2018/19シーズンに2部パーダーボルンで16ゴール7アシストという好成績を記録し、同クラブの昇格に多大な貢献を残したクレメントは、ドイツ最高峰での挑戦を一時諦め、1シーズンでのブンデスリーガ復帰を目指す2部シュトゥットガルトに電撃移籍を果たした。その理由についてクレメントは「クラブ患部のトーマス・ヒツルスペルガー、スヴェン・ミスリンタートと非常に良い話し合いができました。2部かどうかは関係なく、シュトゥットガルトの長期的なクラブ戦略に惹かれたからです」と話している。
ロンロベルト・ツィーラー(シュトゥットガルト → ハノーファー)
元ドイツ代表GKでFIFAワールドカップ・ブラジル大会の優勝メンバーでもあるツィーラーが、2010年から2016年までを過ごしたハノーファーにカムバックした。同選手は「オプションはいくつかありました」と、シュトゥットガルト残留や他クラブへの移籍など選択肢があったことを認めているが、「しかし、ここに戻ってこられるチャンスがあると分かった時、ハノーファーへの復帰を即座に決断した」という。頼れる守護神の帰還は、ファンにとってもクラブにとっても非常に心強い。
ルーカス・ヒンターゼーア(ボーフム → ハンブルガーSV)
インゴルシュタットに所属していた2016/17シーズン以来のブンデスリーガを目指し、昇格に燃えるヒンターゼーアは、今回の移籍に際し「このクラブのためにプレーできることは、私にとって特別なこと。新シーズンの開幕が待ち遠しいです」と話した。昨季18ゴール9アシスト、2017/18シーズンは14試合3アシストと、2部中堅のボーフムで気を吐いた同選手は、ピエールミシェル・ラソッガが抜けたハンブルクの新エースとして期待を寄せられている。
ジョルディ・オセイチュチュ(アーセナルⅡ → ボーフム)
現在20歳のオセイチュチュは、イングランドの名門アーセナルのセカンドチームから、1年間の期限付きでボーフムにやって来た。アーセナルのトップチームに所属するエクトル・ベジェリンを目標とする同選手は、1対1に強く、スピードとテクニックにも優れた右SB。「可能な限り試合に長く出場したいです。そしてチームのブンデスリーガ昇格の助けになれたら最高ですね」と話している。
クリス・レーヴェ(ハダースフィールド → デュナモ・ドレスデン)
レーヴェは2016年夏、当時ブンデスリーガ2部のカイザースラウテルンからイングランド2部ハダースフィールドへ移籍すると、チャンピオンシップ40試合以上に出場し、同クラブのプレミアリーグ昇格の原動力となった。直近の2シーズンではイングランド最高峰の舞台で計52試合に出場するなど確かな爪痕を残し、故郷プラウエンに近いドレスデンへ今夏電撃移籍した。