前半戦のトップ5(2):味方のシュート演出回数
2018/19シーズン前半戦のブンデスリーガ、味方のシュートにつながったラストパス本数トップ5を以下に紹介する。
【5位:ヴァレンティーノ・ラザロ(ヘルタ・ベルリン)46本】
ヘルタ・ベルリンにおけるラザロは、単なるレギュラーの一人という存在ではない。元々は前線の選手だったが、今季はパル・ダルダイ監督から右SBという新境地を与えられ、チームでは唯一となる前半戦全17試合にフル出場。粘り強い守備だけでなく、積極的な攻め上がりを武器にヘルタを支えた。
【4位:フィリップ・マックス(アウクスブルク)52本】
左サイドからのセンタリング、そして正確なプレースキックは、今やマックスの代名詞となっており、今季前半戦もリーグ4位となる52本のシュートを演出した。ただし、そのうちゴールにつながったのはわずか2得点。もちろん、マックスのパスを受けた味方が決定機にミスを犯したこともあるだろうが、持てるポテンシャルを考えれば、2アシストでは物足りない。後半戦の巻き返しに期待したい。
【2位:トルガン・アザール(ボルシアMG)53本】
自身のブンデスリーガキャリアでおそらく最高の前半戦を過ごしたのが、このアザールだ。17試合すべてで先発出場を果たし、当ランキングで2位に入ったように攻撃陣をけん引。9得点6アシストと、数字の上でも及第点をはるかに超える活躍だった。これまで同選手のシーズン最多得点は10であり、今季はその記録を更新すること間違いなしだろう。
【2位:ヨシュア・キミッヒ(バイエルン・ミュンヘン)53本】
ニコ・コバチ監督が就任した今シーズンも、キミッヒの存在感に陰りが見えることはなかった。前半戦の公式戦26試合のうち25試合にフル出場し、近年定位置となっていた右SBのみならずボランチでもプレー。味方のシュートにつながったラストパスは53本を記録し、そのうち7本がゴールに直結しており、DF登録選手ではリーグ最多のアシスト数である。
【1位:マックス・クルーゼ(ブレーメン)63本】
2位のキミッヒとアザールに10本の差をつけ、堂々の1位に輝いたのは大迫勇也の同僚クルーゼ。前線を自由に動き回り、ボールに触れながらブレーメンの攻撃にアクセントを加えるスタイルだが、4ゴール3アシストという自身の数字、そしてブレーメンの現在の順位を考えれば、決して満足のいく前半戦を過ごしたわけではない。エースという肩書が間違いではないことを証明するため、後半戦はより一層、結果にこだわってほしい。