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ブンデスリーガ下位クラブ、残留への望み

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2018/19シーズンのブンデスリーガも残すところ5試合となった。本稿では、2部降格の危機に直面する14位以下の5チームを取り上げ、彼らの現状やポジティブな要素をクラブごとに紹介していく。

アウクスブルク

順位:14位
勝ち点:28
得点:40
失点:55
第30節の相手:シュトゥットガルト(16位)(H)
現状:前節は敵地で、2019年に入りブンデスリーガで無敗街道を走り続けていたアイントラハト・フランクフルトから、なんと3ポイントを奪取。これによりシャルケを追い抜き、3節ぶりに15位から14位へ浮上しただけでなく、16位シュトゥットガルトと7ポイント差になった。そして今節は、そのシュトゥットガルトと直接対決を迎える。ここで白星を挙げることができれば、ブンデスリーガ残留への大きな一歩となるはずだ。
ポジティブな要素:他の4クラブが30ゴール以下という低い得点力である一方、アウクスブルクは40ゴールを記録している。また得失点差も、5クラブで最も成績の良いマイナス15。

シャルケ

順位:15位
勝ち点:27
得点:30
失点:47
第30節の相手:ホッフェンハイム(6位)(H)
現状:2017/18シーズンはバイエルン・ミュンヘンに次ぐ2位だったシャルケも、今季は開幕節の11位が最高。まだ一度も一桁順位に到達しおらず、低迷から脱出する兆しはなかなか見えない。前節はニュルンベルクとの下位直接対決を迎え、押され気味だった中で1ポイントを獲得した。2部3位との入れ替え戦にまわる16位とは6ポイント差となっており、“危険ゾーン”とは言えないが安堵も決してできない状況だ。
ポジティブな要素:本稿で取り上げた5クラブの中で、失点が最も少ない。また第32節にアウクスブルク、最終節にシュトゥットガルトとの直接対決を残しているが、どちらもホームの大声援をバックに戦うことができる。

シュトゥットガルト

順位:16位
勝ち点:21
得点:27
失点:61
第30節の相手:アウクスブルク(14位)(A)
現状:第16節以降の14試合で1勝しか挙げておらず、前節もレーバークーゼン相手に黒星。15位シャルケとのポイント差は6に広がり、17位ニュルンベルクとは3ポイント差に縮まっている。また同クラブのフィールドプレーヤーでは今季最多出場だった攻守の要サンティアゴ・アスカシバルが、前節試合中にカイ・ハフェルツへ唾を吐いたため、6週間の出場停止が言い渡されてしまった。
ポジティブな要素:先述のように15位シャルケとの勝ち点差が6となり、厳しい状況であることには変わりない。しかし次節の相手はアウクスブルク、さらに最終節もシャルケとの対決となっており、自力でポイント差を縮めることは可能。

ニュルンベルク

順位:17位
勝ち点:18
得点:24
失点:54
第30節の相手:レーバークーゼン(8位)(A)
現状:第27節アウクスブルク戦で、クラブ史上最長となる20試合未勝利という長いトンネルからようやく脱出。直近3試合は1勝2分とすべて勝ち点を獲得し、状態は上向いている。ただし、ニュルンベルクの今後5試合の相手は中~上位のみ。最後まで苦しい戦いが続きそうだ。
ポジティブな要素:全18クラブで最少の24得点しか記録していないニュルンベルクだが、その約20%にあたる5得点は直近3試合で奪っている。なお、これはシャルケ、シュトゥットガルト、ハノーファーの3クラブが、この3試合で決めたゴールの合算と同じである。

ハノーファー

順位:18位
勝ち点:14
得点:25
失点:66
第30節の相手:ヘルタ・ベルリン(11位)(A)
現状:最後の瞬間まで何が起こるか分からないのがサッカーであり、したがって残留の可能性はゼロではない。しかしながら、入れ替え戦にまわる16位シュトゥットガルトに7ポイントの差をつけられているハノーファーの現状は、極めて厳しいと見るのが妥当だろう。現在の同クラブは第29節終了時の成績としては、リーグ歴代3番目の低さとなっており、同クラブのみならずブンデスリーガ史に残る低調ぶりだ。
ポジティブな要素:ブンデスリーガ過去55シーズンで、第29節に最下位だったクラブがそのシーズンに残留を成し遂げたことは6回。確率は11%と低いが、前例がないわけではない。