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来季の欧州カップ戦出場権の行方は?

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バイエルン・ミュンヘンとドルトムントによる熾烈な優勝争いと同様に、来季の欧州カップ戦出場権をめぐる争いも熱を帯びている。今季のブンデスリーガは残り4試合、ラストスパートに成功してヨーロッパの舞台へたどり着くのは果たしてどのチームか? 各チームの現状と残りの対戦カードから欧州カップ戦の出場権争いを展望する。

チャンピオンズリーグ(CL)
出場資格:1位〜4位
ヨーロッパリーグ(EL)
出場資格:5位〜7位

第30節終了時点ですでに首位バイエルンと2位ドルトムントの「4位以内」が確定。3位ライプツィヒも確定まであと1勝に迫っており、CL出場権争いは実質残り1枠をめぐる戦いとなる。一方のELは数字上は12位のマインツまでが可能性を残すが、現実的に手が届きそうなのは9位のヴォルフスブルクまで。6チームが4つの椅子を懸けてしのぎを削ることになる。

アイントラハト・フランクフルト
4位:勝ち点53(15勝8分け7敗)
得点58・失点35 得失点差+23
[今後の日程]
第31節 vsヘルタ・ベルリン(H)
第32節 vsレーバークーゼン(A)
第33節 vsマインツ(H)
第34節 vsバイエルン・ミュンヘン(A)

2019年に入ってわずか1敗という好成績を残し、4位争いのポールポジションに位置している。前節のヴォルフスブルク戦では終了間際に追いつかれて勝ち点2を失う形となったが、自力での4位確保が可能な点は大きなアドバンテージだ。残りのホームゲーム2試合はすでに残留を決めている11位ヘルタ、12位マインツと比較的勝ち点3が計算しやすい相手。ELで準決勝進出を果たし、チームの士気も上がっている。第33節までに必要ポイントを稼いで、バイエルンとの最終節を前に“決着”をつけたいところだ。

- 2019 Getty Images

ボルシアMG
5位:勝ち点51(15勝6分け9敗)
得点49・失点37 得失点差+12
[今後の日程]
第31節 vsシュトゥットガルト(A)
第32節 vsホッフェンハイム(H)
第33節 vsニュルンベルク(A)
第34節 vsドルトムント(H)

好調だったシーズン前半戦から一転、直近10試合は2勝3分け5敗と急失速。1月まで9戦全勝だったホームで現在6戦未勝利と白星から見放され、思うように勝ち点を積み上げられずにいる。4位フランクフルトとの勝ち点差はわずか「2」と逆転の可能性は十分にあるが、残り試合は残留争い中のシュトゥットガルトとニュルンベルク、すぐ下の順位にいるホッフェンハイム、そして優勝を争うドルトムントと難しいカードが並ぶ。後半戦に入ってノーゴールが続くトルガン・アザールの復調が待たれる。

- imago images / Joachim Sielski

ホッフェンハイム
6位:勝ち点50(13勝11分け6敗)
得点65・失点41 得失点差+24
[今後の日程]
第31節 vsヴォルフスブルク(H)
第32節 vsボルシアMG(A)
第33節 vsブレーメン(H)
第34節 vsマインツ(A)

引き分け数がリーグ最多タイの「11」と勝ち切れない試合が多かったが、ここにきて4連勝を飾り4位と3ポイント差の6位まで順位を上げた。アンドレイ・クラマリッチが16得点、イシャク・ベルフォディルが15得点と信頼できる得点源を有し、得点力はトップ2に次ぐリーグ3位。2シーズン連続のCL出場をしっかりと視界に捉えている。第31節から続くライバルとの直接対決3連戦をうまく乗り切れば、得失点差「+24」というアドバンテージが最後の最後で生きてくるかもしれない。

- imago images / Moritz Müller

レーバークーゼン
7位:勝ち点48(15勝3分け12敗)
得点53・失点48 得失点差+5
[今後の日程]
第31節 vsアウクスブルク(A)
第32節 vsアイントラハト・フランクフルト(H)
第33節 vsシャルケ(H)
第34節 vsヘルタ・ベルリン(A)

ウィンターブレイク中の監督交代(ハイコ・ヘアリッヒ→ペーター・ボス)が功を奏し、年明け以降の8試合を6勝2敗で乗り切った。しかし、ブレーメン、ホッフェンハイム、ライプツィヒと続いた上位陣対決で痛恨の3連敗。その後2連勝と息を吹き返したものの、トップ4入りのためには一つも取りこぼしが許されない状況だ。4位フランクフルトとの直接対決を残しているという点でカギを握る存在ではあるが、EL出場権が現実的な目標だろう。

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ブレーメン
8位:勝ち点46(12勝10分け8敗)
得点52・失点42 得失点差+10
[今後の日程]
第31節 vsフォルトゥナ・デュッセルドルフ(A)
第32節 vsドルトムント(H)
第33節 vsホッフェンハイム(A)
第34節 vsライプツィヒ(H)

前節のバイエルン戦で黒星を喫するまで、後半戦12試合無敗(6勝6分け)を記録。リーグ、DFB杯と続いたバイエルン戦はいずれも惜敗に終わったが、チームの地力は上位陣に決して引けを取らない。マックス・クルーゼ、ミロト・ラシツァがコンスタントにゴールを挙げ、長期離脱していた大迫勇也も戦列に戻ってきた。ドルトムント、ライプツィヒとの対戦を残す苦しい日程ではあるが、まずは次節のデュッセルドルフ戦を確実にモノにしてライバルの取りこぼしを待つ。

- imago images / Eibner

ヴォルフスブルク
9位:勝ち点46(13勝7分け10敗)
得点48・失点45 得失点差+3
[今後の日程]
第31節 vsホッフェンハイム(A)
第32節 vsニュルンベルク(H)
第33節 vsシュトゥットガルト(A)
第34節 vsアウクスブルク(H)

昨シーズン、一昨シーズンと16位に沈み、2年連続で入れ替え戦を戦っていたことを考えれば、現時点で欧州カップ戦を狙える位置につけていること自体が大きな成長と言える。前節は4位フランクフルト相手に土壇場で追いついて混戦の演出に一役買った。次節のホッフェンハイム戦を除けば、対戦相手には比較的恵まれている。勝ち点、得失点差を考えると4位狙いは非現実的だが、7位以内の可能性は十分に残っている。

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