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bundesliga

昇格チーム紹介:パーダーボルン

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2016/17シーズンから2年間にわたって3部を戦っていたパーダーボルンが、停滞期を乗り越えて表舞台に戻ってきた。2部で戦った昨季は終盤戦こそ苦しんだものの、周囲の予想を上回る2位でフィニッシュ。ブンデスリーガ参戦はアンドレ・ブライテンライター監督がチームを率いた14/15シーズン以来となる。

3部から2部、そして2部からブンデスリーガという“2年連続昇格”の最大の功労者は、2016年4月からチームの指揮を執るシュテフェン・バウムガルト監督だろう。現役時代はハンザ・ロストックやヴォルフスブルク、コットブスで活躍し、当時3部に相当したレギオナルリーガから指導者キャリアを積んできた叩き上げ。冷戦時代にドイツ人民警察で働き、東西ドイツの再統一後は自動車整備士として過ごすという異色のバックボーンを持つ。

現役時代に気迫あふれるプレーでファンの信頼を得ていたバウムガルトは、選手たちにもサッカーへの意欲を求める。具体的には走る、闘う、そして情熱にプライオリティを置いている。戦術面も引いて構えるようなスタイルを好まず、ショートパスを繋ぎながら崩す攻撃を理想とする。観衆を喜ばせるためにゴールを追求し、引き分けるなら0ー0よりも4ー4という考えの持ち主だ。

クラブを2年連続昇格に導いたバウムガルト監督 - imago images / Matthias Koch

ただし、格上との対戦が続くブンデスリーガでは、守備に重きを置いた現実的なサッカーも考慮する必要がある。これまでも綺麗なサッカーにこだわるあまり、玉砕した昇格チームは少なくない。新シーズンの開幕までにどこまで戦力アップできるかもポイントだ。チーム最多の16ゴールを挙げた攻撃的MFのフィリップ・クレメントがシュトゥットガルトへ、2位タイの10ゴールを挙げたウイングのバーナード・テクペティが古巣シャルケに移籍し、とりわけアタッカー陣のクオリティに一抹の不安がある。

最終的に実現には至らなかったが、今オフはライプツィヒとの提携話が浮上するなど、話題を提供した。昇格組の大半が直面する傑出したスターの不在をいかに補うか。目標の残留を勝ち取るためには、昨季10勝6分け1敗の好成績を収めた本拠地ベンテラー・アレーナでしぶとく勝ち点を拾っていくしかない。

文=遠藤孝輔

主力が移籍するなか、新たな得点源として期待されるスヴェン・マイケル - 2018 Getty Images