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奥川雅也:2018/19シーズン総括

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ザルツブルク(オーストリア)からの期限付き移籍でブンデスリーガ2部のホルシュタイン・キールに加入し、リーグ戦19試合に出場して5ゴールをマーク。奥川雅也は初挑戦のドイツで確かな自信と手応えを得た。

しかし、始めから順風満帆だったわけではない。第3節のボーフム戦でドイツデビューを飾ったものの、新たなリーグへの適応に苦戦。本人も「どこのチームのDFもガタイが大きくてなかなかうまくいかなかった」と話していた。

前半戦はケガにも悩まされたが、それでも離脱中は「ポジティブに体作りに取り組んでいた」という。そうして少しずつ適応を進め、フィジカルの差という課題を自分らしいやり方で埋めていく。「パスが来るタイミングやボールの置きどころでだいぶ変わってくる。トラップの位置を意識できれば、うまくボールを運べて自分のやりたいプレーができるのは分かった」

- Martin Rose/Bongarts/Getty Images

目に見える結果が出たのはデビューから9試合目、2月23日に行われた第23節のボーフム戦だった。味方のシュートのこぼれ球を押し込んで移籍後初ゴールを記録。この活躍をきっかけに一気に波に乗った。「1点取ってメンタル的にホッとして、そこから自分のやりたいことができるようになった。試合にもコンスタントに使ってもらえるようになったので、そこが一番良かったと思う」

ポジションは本職のサイドではなく主に2トップの一角だったが、この起用法がゴールへの意識を高め、最終的にはシーズン5ゴールを積み重ねた。「ゴールに近いし、FWもできるんだという新しい発見があった。一番前にいるとこぼれ球を決められるし、自分のプレーの幅が広がっていくと思う」。シーズン終盤には本来の武器であるスピードやドリブルでも手応えをつかんだ。

すでにザルツブルクへの復帰が決まり、新シーズンは欧州チャンピオンズリーグに出場するチームで、日本代表の南野拓実や同じくドイツ2部での武者修行を終えたファン・ヒチャンらとポジションを争うことになる。ただ、より厳しい環境に身を置いても、ドイツで得た経験と自信は奥川を支えていくはずだ。

文=湊 昂大(Text:Kota Minato)

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