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大迫勇也:2018/19シーズン総括

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大迫勇也は今季開幕前にケルンからブレーメンへ移籍し、2018/19シーズンを新天地で迎えた。途中、アジアカップ出場や負傷による離脱を余儀なくされたものの、ピッチに立てば持ち前のスキルや万能性を発揮し、フローリアン・コーフェルト監督やフランク・バウマンSDの信頼をつかんだ。日本代表の偉大な先輩であり、ブンデスリーガの往年の名手でもある奥寺康彦氏が活躍した名門で、大迫は加入初年度にどんな足跡を刻んだのだろうか。

ブンデスリーガでの成績は21試合出場(先発15試合)で3ゴール2アシスト。とかく数字で評価されがちなFWとしてはやや物足りない数字だ。ただし、大迫は指揮官からフィニッシャーの役割を託されていたわけではなく、加入当初から「前線でフレキシブルに機能すること」を期待され、実際に複数のポジションで様々なタスクを託された。そして、その要求に応えてきたからこそ、最後までレギュラーの座を失わなかった。

- Alex Grimm/Bongarts/Getty Images

ブレーメンのシステムは4ー3ー3もしくは4ー3ー1ー2が基本で、大迫は左右のウイングやトップ下、セカンドトップに柔軟に対応した。どのポジションで起用されても共通していたのは体を張ったボールキープで前線に起点を作ること。縦パスを収めるファーストタッチの柔らかさと相手守備陣のギャップで受ける予備動作を武器に攻撃の潤滑油となった。ペナルティーエリア付近での良質なラストパスも印象に残る。

今季の3つのゴールはいずれもシーズン前半戦に記録したもの。第2節のアインラトハト・フランクフルト戦で決めた今季のリーグ戦初ゴールは、鋭いダイアゴナルランで裏に飛び出して冷静に流し込んだフィニッシャー色の強いものだった。第9節のレーバークーゼン戦では1点差に詰め寄るゴールを決め、第14節のバイエルン・ミュンヘン戦では完璧なヘディングシュートでマヌエル・ノイアーの牙城を崩した。ちなみに、王者バイエルンからはDFB杯の準決勝でも1ゴールを奪っている。

- 2018 Getty Images

与えられた場所で自身の役割を忠実にこなす。その一方で、得点への強いこだわりも持っていた。それだけに、第16節のホッフェンハイム戦や第17節のライプツィヒ戦などで絶好のゴールチャンスを逃したことは悔やまれる。決めるべき場面できっちり決められるようになれば、今季限りでのチーム退団を発表したマックス・クルーゼのように攻撃の中軸になってもおかしくない。

点取り屋の役割を担う重鎮クラウディオ・ピサロがクラブとの契約を延長し、フィニッシュ特化型のニクラス・フュルクルークが加入することも決まった。大迫は来季も引き続きチャンスメイカーのタスクを担うことになるかもしれない。ただ、FWとしての総合力はライバルたちに勝るとも劣らない。何より健康体の維持を、そしてゴール増加を期待したい。

- 2018 Getty Images