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「ここを去るのは非常に困難」

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2018/19シーズン限りでバイエルン・ミュンヘンを退団することが決定した、フランク・リベリーとアリエン・ロッベン。ドイツ屈指のビッグクラブで過ごす時間も残りわずかとなった今、当サイト独語版は、長年にわたって同クラブのサイドを支えてきた“ロベリー”との独占インタビューを行った。

――まずはリベリー。先週行われた退団会見は、非常に感動的なものでした。バイエルンに別れを告げることになり、どのような気持ちだったのでしょうか?

リベリー もちろん、とてもエモーショナルなものとなりました。頭の中を色んな思い出が駆け巡りましたね。ここでの時間は速いテンポで過ぎ去っていきましたが、この12年間を忘れることはできません。バイエルンにいたのは、2~3年という短い期間ではないのですから、決して簡単なことではありません。このクラブは私にとって家族のようなものでした。ともに多くのことを経験し、ともに笑い、そしてともに涙を流してきました。ここを去るのは非常に困難なことです。しかしそれもサッカー。受け入れなければなりません。

――では続いてロッベン。先日ホームで行われたハノーファー戦であなたは途中出場しましたが、あの時にファンが起こしたアクションは、あなたへの感謝そのものだったのではないでしょうか?

ロッベン 非常に特別な瞬間でした。私自身、ピッチに戻ってこられることを待ちわびていました。離脱期間が長くなればなるほど、試合に出られる喜びは増すばかりです。そして何より、バイエルンファンの温かい拍手や歓声は、私にとって鳥肌ものでしたね。彼らには心から感謝しています。このような中、お別れしなければならないのは非常に苦しいです。しかしポジティブに物事を見なければなりません。どんなことにも、“終わり”というものはあるのですから。ここでの10年間は信じられないほど素晴らしいものでした。バイエルンでのラストゲームを楽しみたいですし、成功に満ちた終わり方になることを願っています。

――現代サッカーにおいて、1つのクラブに10年、または12年在籍するというのは、非常に長い部類に入ります。

ロッベン 私と家族にとって、このクラブが合致したということでしょうね。私はバイエルンにやって来た初日から居心地の良さを感じていましたし、家族もミュンヘンでの生活をすぐに気に入ってくれました。すべてのことがパーフェクトだったんです。サッカーの世界では、ある時にはハイライトがあり、またある時には失望を感じることもあります。それらとうまく付き合っていかなければならないのですが、すべてをひっくるめても、ここで過ごした時間は成功に満ちたものだったと思いますし、とても幸せに感じています。

リベリー 特に2012/13シーズンは絶対に忘れられないですね。我々にとっても、バイエルンというクラブにとっても、歴史的なシーズンでしたから。

――今シーズンもまだブンデスリーガ最終節、さらにドイツサッカー連盟カップ(DFB杯)の2試合が残っています。

ロッベン 楽しみで仕方がないですよ。ピッチに戻ってくるため、厳しいトレーニングをこなしてきました。前に一度言いましたが、ファンのみなさんに手を振りながら別れを告げるために戻ってきたのではありません。チームを助けることを目標に、リハビリや練習を頑張ってきたのです。5カ月という長期離脱の後であれば、普通はある程度ゆっくりとしたペースでコンディションを上げていくのかもしれませんが。いずれにしても、試合に向けて準備は整っています。

- imago/Jan Huebner

――今後はどのような予定なのでしょうか?

リベリー まだどうなるか分かりません。ただ、もう少しサッカーをしていたいですね。なぜならサッカーというものを愛していますから。1~2年後、再びミュンヘンに戻ってくるかもしれません。もしかしたらバイエルンで何らかの役目があるかもしれませんので。

ロッベン 私もまだ何も動いてないんです。いつかは現役から引退するわけですが、その後は育成組織などで働きたいですね。ユース部門には多くの仕事がありますから。

――バイエルンはあなた方のためにお別れ試合を予定しているようです。

リベリー 我々2人にとって、非常に重要なものです。私は12年、アリエンは10年、このクラブにいました。多くのことを体験し、多くのタイトルを獲得してきました。我々2人がビッグプレーヤーであることは明白ですし、我々は高いクオリティーと多くの経験を持っています。

――最後にロッベン。リベリーの長所を一つもらえるとしたら、何がほしいですか?

ロッベン (自分が左利きだから)右足(の技術)でしょうかね(笑)我々の長所は多くの点で似通っていますが、もちろん異なることもあります。数字が物語っていますが、彼はアシストが多く、私はゴールが多いですね。