- © Adam Pretty/Getty Images
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ヤングスターの通過点

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バイエルン・ミュンヘンの有望株ジャマル・ムシアラが、11月12日に行われたシャルケとのアウェーゲームで一つの通過点に到達した。このシャルケ戦でムシアラは弱冠19歳258日という年齢で、バイエルンにおける公式戦100試合目の出場を果たした。自らに高い目標を課す若者の旅は、まだ始まったばかりだ。

80分に交代したムシアラには、敵地に駆け付けたバイエルンファンから盛大な拍手が送られた。バイエルンの攻撃の中心人物として多くの決定的なシーンに関与し、セルジュ・ニャブリとエリック・マキシム・チュポモティングのゴールをお膳立てした。また、バイエルンで最も多くのデュエルに挑み(29回)、ピッチ上で最も多くデュエルに勝利(18回、勝率62%)。そんな19歳の青年は、現在ブンデスリーガのトップスコアラー(9ゴール、6アシスト)でもある。

- IMAGO/nordphoto GmbH / Teresa Kroeger/IMAGO/Nordphoto

彼のニックネームは"マジック・ムシアラ"。監督であるユリアン・ナーゲルスマンも「今シーズンの前半戦、彼は素晴らしいプレーを見せてくれた。ワールドカップや年明け後の後半戦でも同じようにプレーしてくれることを期待している」と絶賛する。

また守護神マヌエル・ノイアーも「特にアタッキングサードでの1対1の場面では、我々にとって非常に重要な選手なんだ」と賛辞を惜しまない。

- Markus Ulmer/Pool/IMAGO Images

2019/20シーズン第33節バイエルン対フライブルクの88分に、トーマス・ミュラーと交代で投入された選手が、その後どんな道を歩むのか、想像できた人は少なかっただろう。この日、17歳3カ月でアリアンツ・アレーナのピッチに立ったムシアラは、わずかな期間で王者バイエルンの重要な一員となった。

そしてデビューの翌シーズンには早くもレギュラーとなり、ブンデスリーガデビューから1年も経たないうちに、ドイツ代表のユニフォームも身にまとっている。また2021/22シーズンにはついに、ブンデスリーガ史上最年少での50勝(19歳255日)を達成。10代でこの記録を塗り替えたのは、史上初めてのことだ。

- Alex Grimm/Getty Images

今シーズンからムシアラのピッチ上での役割はより攻撃的になり、すでに9ゴールを決めている。リーグ通算20得点をこの年齢で記録したのも、史上2番目の若さだ。類稀な速度で成長を続けるヤングスターは最近行われたドイツメディアとのインタビューで「世界最高の選手の一人になりたい」と話し、バロンドール受賞についても「1つの目標だ」と語った。

ワールドカップ・カタール大会の開幕が目前に迫っている。ジャマル・ムシアラの名をさらに世界へと広める絶好の機会が、間もなく訪れる。