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ブレーメンのレジェンド、2つの記録を同時更新

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大迫勇也が所属するブレーメンのクラウディオ・ピサロが、またしてもドイツサッカー史にその名を刻んだ。同選手は2月16日に行われたブンデスリーガ第22節2日目、敵地ヘルタ・ベルリン戦の後半ロスタイムに同点弾をマーク。これによりピサロは、40歳136日というリーグ最年長得点と、21年連続ゴールという2つの記録を同時に樹立した。

すべてが始まったのは1999年夏。当時20歳、祖国ペルーのアリアンサ・リマからブレーメンへやって来たピサロは、まだ無名の存在だった。しかし、その実力が本物であることは直ちに証明される。1999/2000シーズン第3節ヘルタ戦の後半にブンデスリーガデビューを果たすと、その翌節カイザースラウテルン戦で同リーグ初得点。さらに第5節ヴォルフスブルク戦では早くもハットトリックを記録し、南米からやって来たこの青年は結果的にドイツ1年目で10ゴール、その翌シーズンには19ゴールという結果を残した。

その後ピサロは2007/08シーズンをチェルシー(イングランド)で過ごしたものの、ブレーメンをはじめバイエルン・ミュンヘン、ケルンにも在籍。ブンデスリーガでプレーした19シーズンのうち、実に12シーズンで二桁得点を記録しただけでも驚異的なことだが、先述のように21年間連続得点という前人未到の領域に到達し、ミルコ・ヴォタヴァの持つ40歳121日というリーグ最年長得点記録を、22年半ぶりに更新した。

ピサロがこれまで持っていた「歴代外国籍選手の最多得点記録」は、ハイペースでゴールを量産するバイエルンのロベルト・レヴァンドフスキにおそらく明け渡してしまうだろう。しかしそれでも、ピサロの名前が曇ることはない。なぜなら彼はブレーメンのレジェンドであり、20年以上もの間ブンデスリーガを盛り上げてきた選手なのだから。