バイエルン・ミュンヘンのGKマヌエル・ノイアーは、ドイツ代表においても紛れもない守護神だ。現在開催中の欧州選手権(EURO)では、ドイツ代表GKの連続無失点記録を更新している。

4試合連続ゼロ

ドイツ代表は6月26日(日)、EUROのラウンド16でスロバキア代表に3-0で勝利した。これにより、ノイアーは初戦から連続4試合を無失点におさえ、ドイツ代表GKのEUROにおける記録を塗り替えた。他国を含めるとスペイン代表のイケル・カシージャスだけが、2012年の同大会でグループステージ第2節から決勝までの5試合を連続無失点で終えている。

また、ワールドカップ(W杯)でのドイツ代表GKの足跡をたどると、1978年にゼップ・マイヤー氏が、2002年にはオリバー・カーン氏が4試合連続無失点の記録を打ち立てている。つまり、7月2日に行われる準々決勝でノイアーがイタリア代表にゴールを許さなければ、W杯とEUROを総合して新たな記録の達成となる。

フィールドの最後尾

昨季ブンデスリーガでリーグでトップの枠内シュートセーブ率を誇り、第31節には20試合で無失点の新記録も達成したノイアーは、手を使ってゴールを守るだけでなくフィールドプレイヤーの最後尾としての役割も担うプレースタイルで、GKというポジションの教科書を書き換えている。ドイツ代表のGKコーチで、自らも世界的なGKとして活躍したアンドレアス・ケプケ氏はノイアーについて「フィールドプレイヤーとしても現在のブンデスリーガ3部あたりで十分通用しますね」と話す。

名実ともにナンバーワンGKだが、前述のマイヤー氏とカーン氏が手にしていて、ノイアーの手にはまだ届いていないものがある。EUROでの優勝だ。その栄冠に向かい、ドイツ代表、不動の守護神が強敵イタリアに挑む。