前半戦の日程が終了した2015/16シーズンのブンデスリーガは、冬季の中断期間へと入った。当サイトでは1月22日のリーグ再開に備えて各クラブの前半戦を振り返る。今回は原口元気の所属するヘルタ・ベルリンの快進撃を紐解く。

チーム状況

昨季のヘルタは、最終節までもつれ込んだ残留争いの渦中に身を置き、得失点差でぎりぎり15位に滑り込んで入れ替え戦を免れた。そのチームが今季、第3位で前半戦を終えたのは当然、驚きの結果だといえるだろう。

ヘルタの強みは何といっても、チームワークだ。新加入のミッチェル・ワイザーやブラジミール・ダリダ、そしてベダド・イビシェビッチなどの活躍を見れば、パル・ダールダイ監督がシーズン前の補強に大成功したことが証明される。しかし、注目すべきは、適材適所に配置された選手たちが、チームの連携に重きを置きながら、それぞれの個性を発揮している点だ。このことで、前線の選手たちは流動的にポジションチェンジを行うことができ、攻撃に多くのバリエーションが生まれている。守備面でも前線から後方まで良い連携が見られ、前半戦の失点は18と、バイエルン・ミュンヘンに次いで2番目に少なかった(インゴルシュタットと同率)。強豪相手にもう少し勝ち点を稼ぎたかったところだが、力の拮抗した相手との勝負を確実にものにしたことが、この好成績を支えている。

トップデータ

  • ヘルタのFW陣が1ゴールを挙げるのに要するシュート数は3.5本と、リーグで最も高い決定率を誇る
  • キックオフから15分以内での得点が5と、リーグトップだった
  • 失点は18で、バイエルンの8失点に次いで2番目(インゴルシュタットと同率)に少なかった

前半戦MVP:サロモン・カルー

30歳の経験豊かなFWが、ヘルタで前半戦に最も多くのゴールを決めた。加入した昨季の合計6得点をすでに上回る9得点で、得点ランキングでも5位につけている。また、そのうちの7ゴールはアウェーで挙げており、前半戦、全チームを通じで敵地で最も多くのゴールを決めた選手となった。

1ゴールを挙げるのに要するシュートはわずか3本と、その決定率はリーグ内で最も高い。この数字はバイエルンのロベルト・レバンドフスキ(1ゴールのために要するシュート数平均6)の半分だ。

原口元気

ダールダイ監督の厚い信頼を受け、前半戦の17試合中16試合でピッチに立った。得点こそ1に留まったものの、ここぞという場面でしっかりとボールを奪い切り、攻撃の起点になるなど貢献度は高い。『2015/16シーズン前半戦総括:ヘルタMF原口元気』でも紹介したように、原口自身もここまで十分な手ごたえを感じている。後半戦でゴールに直結する仕事が増えれば、追われる立場となるチームにとって大きな助けとなるだろう。

2015/16シーズン前半戦総括一覧