土砂災害被災者への思い胸に第3節で今季初アシスト

ボーフムは8月25日の第3節ウニオン・ベルリン戦で、59分に先制されたもののテロッデの同点弾で追いつくと引き分けに持ち込んだ。フル出場した田坂は今季初アシストをマーク。試合後には、出身地である広島市で20日に起きた土砂災害の被災者に思いを寄せ、この試合に特別な気持ちで臨んでいたことを明かした。


高校卒業までの18年間を広島で過ごした田坂にとって、広島市の土砂災害のニュースは大きなショックとなった。実際に現地へ赴いて何かしたいとも思ったが、シーズン中では身動きが取れない。家族や親戚、友人は無事だったものの、被災者のことを思うと心が痛んだ。そして悩んだ末に一つの結論にたどり着いた。

「自分に何かできないだろうかと考えたときに、ゴールを決めれば少しでも明るい話題を届けられるんじゃないかと思って、狙ってました。きょうは決められなかったけど、『広島の方々のためにゴールする』という気持ちでプレーしていきます」

決意を胸にピッチに立ったこの日、気迫のこもったプレーで何度も好機を作り出し、1点ビハインドで迎えた69分にはテロッデの同点弾をアシストした。ゴールはならなかったが、チームの勝ち点1獲得に貢献した。

今季のボーフムはレギュラーの多くが新加入選手。終盤まで降格危機にあった昨季とはまるで異なる顔を見せている。第1節、第3節ともに内容で勝りながらも引き分けたが、第2節は5発大勝、1勝2分で負けていない。シーズンはまだ始まったばかり。連携などに磨きがかかれば、これからさらに上昇する可能性を十分に秘めている。田坂はことしのボーフムの強みを以下のように分析する。

「ボールの運び方が昨季よりいいし、昨年はセットプレーが主なチャンスだったけど今は流れの中で崩せている。今はチャンスというところをみんなで共有できているから、スピードアップしたときにたたみかける攻撃ができる。そこが昨年との違い。リーグ戦では地力が大事。そこに関しては昨年より絶対あると思うから総合力で戦っていければ」

好調のチームと連動するように、田坂自身も3試合で1得点1アシストときっちり結果を出している。2012年のボーフム移籍以来、自他ともに認める中心選手に成長した。今季はチームとしても個人としても過去2シーズンを上回る好成績に大きな期待がかかる。そしてゴール、勝利で広島に明るいニュースをーー。さまざまな思いとともに、ドイツ3シーズン目に挑む。


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