「もう有終の美は飾った」

バイエルン・ミュンヘン監督を今季限りで退任したユップ・ハインケス氏(68)がこのほど、「今後、どこかで監督を務めるつもりはない」と引退を表明した。

ハインケス氏は6月4日にミュンヘンで開いた退任の記者会見で、注目される去就について明言を避けていた。だが6月17日に発売されたドイツの週刊誌シュピーゲルとのインタビューで、「何かについてはっきりと明言するのは好きではないが、再びどこかのチームの監督を務めるつもりはないとお伝えしたい。すでに有終の美を飾ることができた」と、事実上の引退宣言ととれる発言をした。

同じく6月17日に発売された専門誌キッカーとのインタビューでは、2014年ワールドカップ(W杯)終了後、ヨアヒム・レーフ現監督の後任としてドイツ代表を指揮することにも興味はないという。「代表監督になるつもりはない。(現在空席の)ドイツサッカー連盟(DFB)スポーツディレクターへの就任など、それこそまったく考えていない。大切な役職なだけに、しっかりと方向を定めるべきだ」と答えている。

「世代交代のための正しい判断」

自身の後任としてバイエルンの新監督に就任するジョゼップ・グアルディオラ氏(42)のことは評価しており、シュピーゲル誌に「世代交代のための正しい判断。(自分と比べ)26歳も若く、実績と人気を兼ね備えている。バイエルンというクラブである以上、(グアルディオラ氏の)獲得に動いたのは当然のこと。納得のいく後任が見つからないようであれば、(続投の)話し合いにも応じただろうが、適切な人材が見つかったおかげで自分は安心して引退できる」と話した。

すでに3冠を達成したチームを引き継ぐのは簡単ではないとの見方もあるが、ハインケス氏はそうは考えていないようだ。「現時点でバイエルンに勝るチームとして挙げられるのはどこだろう。うちが世界最高クラスということだ。今季末まで監督を務めてきただけに、後任のグアルディオラ新監督ができるだけ成功を収めるように願っている。バイエルンが再びブンデスリーガとチャンピオンズリーグ(CL)で優勝を果たすようなことがあれば、もちろん嬉しい。そうなれば、かつての教え子が祝福してくれたように選手らを祝福するつもりだ」とキッカー誌のインタビューで語り、自ら世代交代をアピールした。