・クリスティアン・ティッツ――絶望的な状況からハンブルクを救いつつある指揮官。なぜハンブルクが再び希望を持てるようになったのか、最近の彼らを分析した。

・ルイス・ホルトビー「私がハンブルクに在籍しているこの4年間で、今が最もサッカーらしいサッカーができている時です」

・ティッツ監督の下、ハンブルクは明確なプランを持ってプレーしており、それが彼らの土台になっている。

・土台①:ホルトビーという点取り屋の存在

・ティッツ監督の就任後、ホルトビーはペナルティーエリア内に進入する機会が増加し、残留争い直接対決ウォルフスブルク戦でもゴールを決めた。ハンブルクが決めた直近9得点のうち4得点をホルトビーが記録している。

・土台②:伊藤達哉というアシスト役

・このシーンでは伊藤が余裕を持ってボールを保持。4人がボックス付近でアクションを起こそうとする中、伊藤はセンタリングを選択し、ゴールをお膳立てした。今のハンブルクでは、多くの味方がボール保持者のサポートのために動いてくれる。

・土台③ユリアン・ポラースベックというビルドアップ参加型GKの存在

・ポラースベックの1試合平均走行距離は6.9km。これを上回っているのは、バイエルン・ミュンヘン所属のマヌエル・ノイアーのみ。

・1つ目のシーン。ポラースベックは自陣ゴールから30m離れたところにポジションを取り、ビルドアップに参加。敵の選手を2人引き出した瞬間、相手ゴールに近いところまで正確なロングボールを送り、攻撃のスイッチを入れた。長いパスではあるが、これはあくまでプラン通りの攻撃。選手らは自分が進むべき方向を分かっている。

・ティッツ監督「今の我々には、試合に勝つための安定性、そして高いクオリティーがあります」

・次のシーンはシュトゥットガルト戦。リベロ役も務めるGKポラースベックは、ここでもゴールから29mの位置でビルドアップに参加。先ほどと違い、ここでは敵2人を引き付けた後、ショートパスを選択。

・アタッキングサードでボールを失ったが、あっという間にボール保持者から12m以内にハンブルクの選手が7人。すぐさま守備に切り替えている。

・そして高い位置で奪い返すことに成功すると、即座にゴール方向に向かって攻め、ペナルティーエリア内に4人が入る。ここでもゴールを決めたのはホルトビーだった。

・続いてはシャルケ戦。右サイドでボールを失ったハンブルクは、リスクを取りボール保持者に対して5人でプレスを仕掛ける。

・ボールを奪い返すことに成功。ティッツ監督の下、1対1を最大の武器とする伊藤へ展開。

・そしてこれまでの例のように、ペナルティーエリア内には4人が進入していく。最後は、点取り屋のホルトビーが決めた。

・ハンブルクが勇気を持ってリスクを取ったからこそ、2位シャルケを撃破できた。ティッツ監督に率いられ、ハンブルクはブンデスリーガ残留に向けて邁進している。