ウォルフスブルク戦でシーズン7点目となる同点ゴールを決めた武藤 - © © DFL DEUTSCHE FUSSBALL LIGA / Simon Hofmann
ウォルフスブルク戦でシーズン7点目となる同点ゴールを決めた武藤 - © © DFL DEUTSCHE FUSSBALL LIGA / Simon Hofmann

途中出場で貴重なゴール。武藤が示した存在感

xwhatsappmailcopy-link

マインツの武藤嘉紀が第24節のウォルフスブルク戦で途中出場から同点ゴールを決め、残留を争うチームに貴重な勝ち点1をもたらした。ここ2試合はエミル・ベルクグリーンとロビン・クアイソンに先発の座を譲っていたが、限られたチャンスの中で結果を残して改めて存在感を示した。

クラブ史に残る速攻で“一発回答”

前半のうちに途中出場した選手がゴールを決めるのはマインツでは史上初めてのこと。クラブ史に残る武藤の一撃は、自身にとっても目標とする数字に一歩近づく重要なゴールだった。ベルクグリーンの負傷によってハーフタイム目前にピッチに入ると、わずか4分後に左サイドからのクロスに合わせて一発回答。自身をベンチに置いたサンドロ・シュワルツ監督に猛アピールした。

武藤の貴重な同点弾で勝ち点1を手にしたマインツは、降格圏の17位ハンブルガーSVとの勝ち点差を「7」まで広げることに成功した。次節はそのハンブルクとの直接対決が控えているが、ローベン・シュレーダーSDは「この2試合で勝ち点4を取ってハンブルクに行くことができる。勝ち点1でも満足しないと」と納得の表情だった。

ここ2試合はベルクグリーンとクアイソンの2トップが起用されたが、その背景には失点を防ぐための戦術変更があった。チーム全体が守備に重心を置き、攻撃はロングボールが主体。最前線には高さとキープ力があるベルクグリーンを置く必要があった。

- © gettyimages / Alexander Scheuber
- © gettyimages / Alexander Scheuber