第13節の注目トピックス5選
注目の“ルールダービー”は両チーム合わせて8ゴール、10枚のイエローカードが乱れ飛ぶ大荒れの展開となった。首位バイエルン・ミュンヘンの連勝が止まり、上位争いは再び混戦の様相。歓喜と失望が交錯した第13節のトピックスを5つ紹介する。
1)シャルケ、史上最高に痛快な“ルールダービー”
シャルケがドルトムントの本拠地に乗り込んでの“ルールダービー”は、25分間でホームチームが4点のリードを奪う展開…。この時点ではさすがのシャルカーも敗戦を覚悟していたはずだ。ところがハーフタイムにドメニコ・テデスコ監督から「せめて後半の45分だけでも勝て!」とゲキを飛ばされ、シャルケの選手たちが覚醒。61分にギド・ブルクスタラーが1点を返して反撃ののろしを上げると、65分にアミーヌ・アリ、86分にはダニエル・カリジュリが決めて1点差に迫る。さらに後半アディショナルタイム4分にナルドがヘディングシュートを叩き込んでついに同点。ブンデスリーガ通算91回目のルールダービーは誰も予想しなかった劇的な幕切れとなった。
殊勲のゴールを決めたナルドは試合後、「35年生きているけど、こんなことは初めて。とにかくとんでもないことだよ。死ぬまで忘れないね」と大興奮。シャルケの選手たちがこれほどエキサイトするのも当然ことだ。4点ビハインドからの勝ち点獲得は、ブンデスリーガの長い歴史の中でも1976年のバイエルン以来、史上2チーム目。シャルケが宿敵のホームで40年に一度あるかないかの偉業をやってのけた。