第13節のMVPはテデスコ監督
ルールダービーで25分までに4点のビハインド…ドメニコ・テデスコ監督はその時の絶望的な状況を次のように振り返った。「第4審判に『今日は70分で終わりにしてもらえないか』と聞いたよ」
ところが、絶望的な状況から立ち直ったチームは後半に驚異の追い上げを見せ、アディショナルタイムの劇的な同点弾で勝ち点1をもぎ取ることに成功。通算173回目のルールダービーは永遠に語り継がれるであろう一戦となった。試合後、シャルケのロッカールームでは「ダービージーガー、ダービージーガー(ダービー勝者)」の歌声が響いていた。
シャルケのGKラルフ・フェアマンはハーフタイムの舞台裏を次のように明かす。「監督は『前半のことは忘れて、せめて後半だけは勝とう』と言ったんだ」。指揮官は4ゴールを奪われて打ちひしがれる選手たちをさらに追い詰めるのではなく、現実を直視するための言葉をかけ、やるべきことを伝えて奮い立たせたのだ。