まだまだ続くレバンドフスキ・ショー
第6節を終えてブンデスリーガの得点王争いが大混戦となっている。ランキングのトップに立つのは、ロベルト・レバンドフスキ(バイエルン・ミュンヘン)、ピエールエメリック・オバメヤン(ドルトムント)、チチャリート(レーバークーゼン)、アントニー・モデステ(ケルン)、ベダド・イビシェビッチ(ヘルタ・ベルリン)の5選手。彼らのストライカーとしての強みはどこにあるのか、その秘密に迫る。
第5回:ロベルト・レバンドフスキ
最終回で取り上げるのは昨季の得点王ロベルト・レバンドフスキ。過去5シーズン、別格の存在として君臨してきたポーランド代表ストライカーはブンデスリーガナンバーワンの得点力、決定力を発揮。今季も得点王争いは彼を中心に繰り広げられている。
レバンドフスキは求められる能力のすべてを備えたストライカーだ。頭、右足、左足のすべてを万遍なく使い、低い弾道でも、スピードに乗ったプレーからでもシュートを撃つことができる。サイドからのハイボールに対応し、相手DFに囲まれていても突破する技術を持ち、中盤の選手との連係も申し分ない。現在のヨーロッパで彼を超えるストライカーはなかなか見当たらないだろう。
今季開幕戦でバイエルンと戦ったブレーメンの選手たちはレバンドフスキの能力を痛感させられた。レバンドフスキはこの試合でいきなりハットトリックを達成。チームを首位発進に導くと、第2節のシャルケ戦、第3節のインゴルシュタット戦でもゴールを決めて3戦連発を記録した。チームにとってこれほど頼りになるエースはいない。
しかしながら、ここまでのリーグ戦では“らしくない”弱さも見せている。巡ってきた決定機はリーグ最多の7本ながら、そのうち5本を外しており、平均するとシュート6本で1ゴールの計算。本来の決定力が鳴りを潜めている。