浅野は10月末のDFB杯で今季二度目の負傷離脱を強いられた - © © gettyimages / Thomas Starke
浅野は10月末のDFB杯で今季二度目の負傷離脱を強いられた - © © gettyimages / Thomas Starke

二度の負傷を乗り越えてチーム練習に合流。浅野拓磨が完全復帰へ

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ハノーファーに所属する浅野拓磨の完全復帰が迫っている。28日のチーム練習では激しい競り合いが求められるトレーニングメニューをすべて消化。12月1日に行われるブンデスリーガ第13節のヘルタ・ベルリン戦での戦列復帰に向けて準備は整ったようだ。

10月6日に行われた古巣シュトゥットガルトとの一戦で太ももを負傷した浅野は、30日のドイツサッカー連盟カップ(DFB杯)2回戦、対ヴォルフスブルク戦で一度は戦列復帰を果たしていた。しかし、チーム練習に合流した17日に「ちょっと気になることはあるけど……」と話していた微かな不安が、ケガの再発という形で現実のものとなってしまう。先発出場したヴォルフスブルク戦で同じ箇所を傷めて57分に無念の交代。試合後は「焦っていた意識はなかったけど、もっと慎重になるべきだったのかなと思う」と再離脱を悔やんだ。

ケガの影響で目下ブンデスリーガでは5試合もピッチから遠ざかっているだけに、ヘルタ戦出場への思いは強まるばかり。「感覚的にはいきたいし、チャンスがあればやれる自信はある」。第12節を終えて2勝3分け7敗の16位とチームも苦しい状況だけに、「こういう時に流れや雰囲気を変えられるのは自分だと思っている。自信をもってやっていきたい」と闘志を燃やす。

「まずは(前半戦の)残り5試合に絡んでいきたいし、まだ結果が出ていないので、少なくとも結果を残したい。一つでもチームの順位を上げて中断期間に入れればと思うので、そのために全力でやるしかない」

募るゴールへの意欲を形にし、低迷するチームの救世主となれるか。

文=湊 昂大