武藤「結果を出し続けることだけに専念」

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マインツに加入して3シーズン目の武藤嘉紀は前節のメンヘングラートバッハ(ボルシアMG)戦でブンデスリーガ50試合目の出場となった。デビューから間もなくドッペルパック(1試合2得点)やハットトリックなど華々しい活躍を見せた武藤だったが、その後は2回の長期離脱を強いられた。今シーズン、再びレギュラーとして出場を続ける武藤に当サイト独語版がビデオインタビューを実施。その中に収まり切らなかった内容も交え、武藤のコメントを紹介する。

まず、サッカーを始めた理由について尋ねると「小さい時、幼稚園にサッカーチームがあって、人一倍、体を動かすのが好きで、とにかくおとなしくできない子だったらしいので両親がサッカーチームに入れて、そこで体を動かすということで始めたのがきっかけです」との答えが返ってきた。

負傷のため思うように試合に出場できなかった過去2シーズンについては「長い間、けがをしていたということで、本当に落ち込みました。自分がチームに貢献できないという悔しさ、プレーできないもどかしさが大きかったので、復帰したら絶対にチームの助けになろうと思ってました」と振り返った。

その言葉通り、今季は1トップとしてここまでリーグ戦全試合に出場(そのうち9試合先発)し、3得点1アシストを挙げている。しかし、自身のパフォーマンスについては「納得はいっていない」。「フォワードである以上、チームを助ける点を取っていかないといけない」と結果を渇望している。また、チームは第11節を終えて3勝3分5敗で13位に位置しており、「アウェーの地でいくつか勝っていかないときつくなっていく」と3分の1が終了したシーズンの今後を危惧している。

昨季のマインツは残留争いを避けられなかったが、第33節アイントラハト・フランクフルト戦で武藤が逆転ゴールを奪い、残留をたぐり寄せた。その際に武藤が喜びを爆発させる姿が印象的だったが、「得点するとうれしくて。ドイツの選手とかって、かなりクールに決めるんだけど、自分はうれしい気持ちが勝ってしまって、ゴール後のパフォーマンスだったりできない」とのことだ。

- © imago / Schüler

マインツは次節11月18日(土)、ケルンをホームに迎える。同チームのFWには日本代表の大迫勇也だけでなく、昨季までマインツで武藤とポジション争いをしていたジョン・コルドバもいる。このライバル対決を制することは今後の武藤にとって大きな意味をもたらすかもしれない。

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