日本は今大会初黒星を喫したもののグループHの2位を確保した - © © gettyimages / Julian Finney
日本は今大会初黒星を喫したもののグループHの2位を確保した - © © gettyimages / Julian Finney

日本が2大会ぶり3回目の決勝トーナメント進出

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FIFAワールドカップ・ロシア大会のグループH第3戦が6月28日にボルゴグラードで行われ、日本がポーランドに0ー1で敗れた。 日本 0ー1 ポーランド

日本は過去2戦から先発メンバー6名を変更、システムを4ー4ー2に変えてこの試合に臨んだ。しかし、今大会初先発の宇佐美や武藤、酒井高がプレーの正確性を欠き、なかなか決定的なチャンスを作り出せない。12分には長友のクロスから岡崎がダイビングヘッド、13分と16分には武藤、酒井高が立て続けにシュートを放つが、いずれもゴールには結びつかなかった。

攻めあぐねる日本に対し、ポーランドは32分に右サイドのクロスからグロシツキが決定的なヘディングシュート。これはGK川島がゴールライン上で間一髪かき出して事なきを得るが、日本は攻撃、守備ともにちぐはぐなまま前半を終えた。

後半の立ち上がりには岡崎が右足を痛めてプレー続行不可能となり、大迫と緊急交代。53分にはその大迫が起点となって宇佐美がシュートチャンスを迎えるが、直後にポーランドのカウンターを浴びてまたしてもヒヤリとする場面を作られる。

そして59分、山口が不用意に与えたFKのピンチから最後はベドナレクに押し込まれて失点。日本は一気に窮地に追い込まれる。自力でのグループリーグ突破のために1点が必要な日本は、宇佐美に代えてセネガル戦で1ゴール1アシストを記録した乾を投入。しかし、交代策も目に見える効果は生まれず、74分にはカウンターからレバンドフスキにあわや2点目のシュートを許す。

そんな矢先、他会場で行われているセネガル対コロンビアで「コロンビアが先制した」との一報が届くと、「0ー1のままでも突破が可能」であることを確認した日本ベンチは、キャプテンの長谷部をピッチに送り出し、パス回しで時計の針を進める作戦を指示する。

残り10分以上をパス回しでやり過ごそうとする日本には、観衆から容赦ないブーイングが浴びせられたが、すでに敗退が決定しているポーランドもそれを黙認して試合は0ー1のまま終了。この作戦はセネガルが同点に追いついた時点で破綻するリスキーなものだったが、直後に「コロンビア勝利」の一報が入り、日本の決勝トーナメント進出が決定した。

- © gettyimages / MARK RALSTON
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