シャルケに所属するゴレツカは現在ロシアで開催されているコンフェデ杯で過去最高レベルのパフォーマンスを見せている - © © gettyimages / Buda Mendes
シャルケに所属するゴレツカは現在ロシアで開催されているコンフェデ杯で過去最高レベルのパフォーマンスを見せている - © © gettyimages / Buda Mendes

シャルケMFゴレツカ、ドイツ代表で躍動中

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ドイツ代表がFIFAコンフェデレーションズカップ2017(コンフェデ杯)で決勝進出を決めた。ドイツ代表はロシアで開催中の今大会に若いメンバー編成で臨んだが、その中でひと際存在感を放っているのがシャルケのMFレオン・ゴレツカだ。オーストラリアとの初戦で1ゴール1アシストを記録してチームに勢いをもたらすと、準決勝のメキシコ戦では6分と8分に立て続けにゴールを挙げてチームのファイナル進出の原動力となった。

国際舞台で躍動する22歳にシャルケ関係者は大喜びのはずだが、本来ならゴレツカが代表チームで脚光を浴びるのは遅いくらいだ。その素質はドイツではかなり前から知られており、2部のボーフム時代もそのポテンシャルは一目置かれていた。しかし、2013年のシャルケ加入以降はケガに泣かされ、負傷で8カ月を棒に振ったこともある。それでも昨季はシャルケで初めてフル稼働し、チームの中心選手へと成長していった。

- © gettyimages / Alexander Scheuber

昨季はブンデスリーガ30試合、時間にして2567分に出場。フィールドプレーヤーではキャプテンのベネディクト・ヘーベデスに次ぐ出場時間を記録した。また5ゴール3アシストという成績は、ギド・ブルクスタラー、ナビル・ベンタレブに次ぐチーム3番目のスコアポイントである。

クラブでの活躍が認められ、2016年11月に代表復帰。2014年5月の代表デビュー戦以来となる代表メンバー入りだった。前述のオーストラリア戦では、先制点の起点となっただけでなく、勝ち越し点につながるPKを獲得し、自らも代表初ゴールをマーク。これには本人も「僕にとってドイツ代表でのベストゲームだった」と自画自賛した。

- © gettyimages / Buda Mendes

チリとの決勝は7月2日に行われるが、コンフェデ杯が終われば待ちに待ったバカンスが始まる。ブンデスリーガ5シーズン目を前に、コンディションも最高の状態。新シーズンもシャルケのキープレーヤーとして働いてくれることは間違いない。天性のリーダーシップを持ったゴレツカが、この先どれだけ成長するのか楽しみなところだ。

今回の活躍で、メディアでも絶賛されるようになったが、それに浮かれるようなことは決してない。「チームリーダーなら、まずは自分が結果を残さないといけない。それが絶対的な選手になるための第一歩。それができて初めて、チームメートのことを気遣ったり、鼓舞したりすることができる。今の僕はそうなっていくためのベースを固めている段階なんじゃないかな」。若手中心で臨んだコンフェデ杯で飛躍を遂げたゴレツカ。シャルケとドイツ代表にとって頼もしいリーダーが育っている。