2015年1月のライプツィヒ加入以来、大活躍を続けているフォースベルク - © © imago
2015年1月のライプツィヒ加入以来、大活躍を続けているフォースベルク - © © imago

ライプツィヒのフォースベルクは母国をW杯へ導けるか?

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スウェーデンのスポーツ史において「フォースベルク」という名は栄光と同義語だ。アイスホッケーで母国に2回の世界選手権優勝と2回のオリンピック金メダルをもたらしたピーター・フォースベルクは、ズラタン・イブラヒモビッチと並ぶ英雄であり、国民から愛情を込めて「フォッパ」と呼ばれている。そして今、スウェーデンのスポーツ界にはエミル・フォースベルクという新たな英雄が台頭。ワールドカップ欧州予選のプレーオフ第2戦を目前に控え、スウェーデン国民は、氷上でなく芝生の上で躍動する「ミニ・フォッパ」が、母国に再び栄光をもたらしてくれることを願っている。

マルメからライプツィヒへ

1991年にスウェーデンのスンツヴァルで生まれたフォールベルクは、2013年1月に地元クラブからマルメに移籍。マルメはイブラヒモビッチが最初にプレーしたチームとして知られる国内の強豪クラブである。マルメでは加入1年目にリーグタイトルを獲得。ブンデスリーガで披露しているゴール前での能力の高さは当時から発揮されていた。しかし、フォースベルクのキャリアが急激に変わっていったのは翌2014年からだった。

2年目にリーグ戦で29試合14ゴールを挙げ、チームのリーグ連覇に貢献。リーグの年間最優秀MFに選出され、スウェーデン代表にも招集された。さらに欧州チャンピオンズリーグの舞台でもハイパフォーマンスを発揮。欧州各国クラブのスカウトに注目されるようになるまで、さほど時間はかからなかった。

2015年1月には当時ドイツ2部のライプツィヒへ移籍。シーズン途中の加入にもかかわらず、デービー・ゼルケに次いでチーム2位の8ゴールを挙げた。2年目は攻撃の中心としてクラブのブンデスリーガ初昇格に貢献。そしてブンデスリーガ初参戦となった昨季は8ゴール19アシストを記録してクラブ躍進の原動力となった。

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