ボルシアMGでブレイクしたMFハーンがユース時代を過ごしたハンブルクへ復帰する - © © DFL DEUTSCHE FUSSBALL LIGA / Alexander Scheuber/Getty Images
ボルシアMGでブレイクしたMFハーンがユース時代を過ごしたハンブルクへ復帰する - © © DFL DEUTSCHE FUSSBALL LIGA / Alexander Scheuber/Getty Images

ハンブルク攻撃陣のラストピース

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酒井高徳が所属するハンブルガーSVがメンヘングラートバッハ(ボルシアMG)からMFアンドレ・ハーン(26)を獲得した。ハンブルクのリザーブチームから昇格することができずクラブを去ったハーンにとっては、7年ぶりの古巣復帰となる。

ハンブルクで挫折、4部での苦しい生活

ハンブルクを離れて4部リーグの小さなクラブで再出発したハーンは、そこから1部まではい上がり、ドイツ代表の一員としてピッチに立つまでに成長した。ハンブルクは一度は戦力外として手放してしまったハーンを、今度はマークス・ギスドル監督が思い描く新チームのキーマンとして迎え入れることになる。

ハーンは北海に面したオッターンドーフで育ち、ハンブルクのユースアカデミーで2年を過ごした。しかし、4部リーグ以上のカテゴリーで試合に出場することは叶わず、ブレーメンにあるFCオーバーノイラント(4部)へ移籍。そこでは月給200ユーロ(約2万5000円)でやりくりしなければならない時もあった。本人は当時をこう振り返る。「ルームシェアで暮らしながら、冷凍ピザでお腹を満たしていたよ」

故郷を離れてたどり着いたブンデスリーガの舞台

そんな彼にも故郷を遠く離れたことで大きな転機が訪れる。3部リーグのコブレンツ、オッフェンバッハを経てアウクスブルクへの移籍を勝ち取り、ついにブンデスリーガの舞台にたどり着く。2013/14シーズンには初挑戦のブンデスリーガで12ゴールを挙げ、2014年にはドイツ代表にも初招集された。そして、2014年夏に加入したボルシアMGでは欧州チャンピオンズリーグ(CL)や欧州リーグにも出場した。

ボルシアMGでの最初のシーズンはレギュラーとしてスタートし、前半戦で3ゴールを記録。しかし、アキレス腱を痛めたことで出場機会は減少していった。2年目の2015/16シーズンも半月板の損傷で長期離脱。しかし、シーズン終盤に戦列に復帰するとラスト7試合で6ゴールを挙げる大活躍を見せた。そして昨季はリーグ戦30試合、CL6試合に出場して公式戦5ゴールを記録している。

- © gettyimages / Lars Baron/Bongarts